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華為は安全保障脅かす-米国の起訴状に書かれなかったメッセージ

  • 5Gは電話のみならず車やタンカーまであらゆるものをつなぐ
  • 世界市場は深く統合されており華為はリード-野村アセットの段冰氏

中国の華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)に対し企業秘密窃取の罪などを問う米国の分厚い起訴状は、第5世代(5G)通信網や中国のスパイ機関について明白には何も語っていない。

  だが次世代の移動通信ネットワークに華為製品を使用しようかどうか検討している世界の首脳に対して米政府が発したメッセージは明らかだ。中国最大のテクノロジー企業である華為は国家安全保障に対する脅威だと告げている。5Gは電話のみならず自動車や超大型タンカーに至るまであらゆるものをつなぐ。

  ワシントンの調査団体ニュー・アメリカで中国のデジタル経済を調査しているグラハム・ウェブスター研究員は、米国が「これまでのスパイ行為の確証があると言いたいだけでなく、華為の全体的な信頼性を損ねようとしており、インフラ整備でこの会社を信頼できないと言っているのだ」と指摘した。

Huawei Under Fire

 

 

  すでにオーストラリアとニュージーランドは米国に追随して5G通信網から華為製品を除外すると決めているが、カナダや英国、ドイツ、フランスなどの他の米同盟国の判断はまだだ。

  簡単な選択ではない。華為は競合他社より安価な選択肢を提供。すでに世界で30件を超える5G契約を結んでおり、そのうち欧州諸国が18件を占める。豪TPGテレコムは29日、第4世代(4G)移動通信網の整備計画を取りやめると発表。豪政府が華為の5G製品を禁止したことを受け、採算が取れなくなると説明した。
  
  野村アセットマネジメントの段冰アナリストは「世界市場は今や深く統合されており、華為はテクノロジーとソリューションでリードしている。華為に関する最近のニュースが、中国の国内外での同社の5G展開に影響を及ぼすとは思えない」と述べた。

  

Huawei Launches 5G Chip Product

華為の5G機器用チップ「Balong 5000」

写真家:Giulia Marchi / Bloomberg

  米財務省の元当局者で現在はロサンゼルスの資産運用会社TCWのマネジングディレクターをしているデービッド・ロービンガー氏はブルームバーグテレビジョンで、「米中貿易戦争は今年、激しさを増すだろう。中国企業と中国人幹部に対する法的措置だけはない。中国へのテクノロジー輸出のこれまでよりずっと広範囲の制約や、中国からのテクノロジーセクター投資のかなり幅広い規制がなされるだろう」と語った。

原題:U.S. Message to World With Huawei Case: Don’t Trust China on 5G(抜粋)

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