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量的引き締めでゾンビ企業に逆風、質への逃避で米国債は値上がりか

  • 量的引き締めが経済のファンダメンタルズに悪影響
  • 景気の下降局面もたらし金利は下がらなければならなくなる

米連邦準備制度が量的緩和(QE)時代に大量購入した米国債は、当局のバランスシート縮小プログラムからも恩恵を受けるだろうか。

  ラボバンクはそう考えている。QEの逆となる量的引き締め(QT)が経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)に悪影響を与え米国債への逃避を促すという理屈だ。  

Rabobank sees Treasury yields dropping as QT continues

  2008年に始まった第1次QEについては、金融機関の破綻を防いだと評価する声が大勢だが、その後については諸説ある。リチャード・マクガイア氏らラボバンクのストラテジストは、第2次以降のQEが企業に設備投資より金融資産への投資を促したことや低い借り入れコストによって本来なら生き延びられない「ゾンビ」企業を存続させたと主張する。

  25日のリポートでは、QTによって企業が借り換える際のコストが上がっていくことがゾンビ企業への逆風になると指摘。こうした企業の市場からの退出は「景気の下降局面をもたらすだろう。つまり、金利は上がることが可能になる前に下がらなければならないということになる」と分析した。

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  ラボバンクのストラテジストらは10年物米国債利回りが年末までに2.4%と17年12月以来の低水準まで下がると予想。日本時間29日午前11時時点は2.74%だった。

原題:The Dark Case for Both QE, QT Being Bad. And Treasuries as Haven(抜粋)

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