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米国、ロシアとの中距離核戦力全廃条約の履行義務停止へ-当局者

  • ロシアが地上発射型巡航ミサイルを廃棄する期限は2月2日
  • 米国が完全離脱を通告すれば条約は6カ月後に失効へ

ホワイトハウス当局者によると、米国は1987年にロシアと締結した中距離核戦力(INF)全廃条約について、ロシアの順守期限が今週末に過ぎれば、自国の条約履行義務を停止する計画だ。冷戦外交の柱からの完全撤退にトランプ政権はさらに近づくことになる。ホワイトハウス当局者が28日に明らかにした。

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モスクワ郊外のパトリオットパークに配置された巡航ミサイル「9M729」(1月23日)

写真家:Getty ImagesからのVasily Maximov / AFP

  決定は公表されていないとして同当局者が匿名を条件に話したところによると、ロシアが地上発射型巡航ミサイル「9M729」と関連機器、発射装置を全て2月2日までに廃棄しない限り、米国はINF全廃条約に基づく自国の履行義務を停止するという。

  同当局者は米国がINF全廃条約からの完全離脱を同時に通告するかどうかは言及しなかった。通告から6カ月後に条約は失効する。北大西洋条約機構(NATO)関係者は同条約の失効に数カ月前から備えている。

  トランプ米大統領は昨年10月、同条約から米国を離脱させる方針を示唆していたが、ドイツのメルケル首相ら同盟国首脳らと協議後に履行停止の先送りを決めていた。ポンペオ米国務長官は昨年12月初旬、ロシアに対し2カ月以内に条約履行状態に戻るよう期限を定めていた。

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1987年12月に核軍縮で首脳会談したレーガン元米大統領とゴルバチョフ旧ソ連共産党書記長

写真家:ジェロームディレイ/ AFPゲッティイメージズ

原題:U.S. Is Said to Plan Suspension of Nuclear Treaty With Russia(抜粋)

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