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EU離脱延期ならポンド6カ月ぶり高値も-29日採決にトレーダー注目

  • クーパー・ボールス修正案可決なら1ポンド=1.3370ドルも
  • バックストップ撤回のマリソン案なら2%下落も

英国の欧州連合(EU)離脱を巡る29日の採決後のシナリオで、市場にとって最もありそうなのはポンド上昇だ。

  最大野党・労働党のイベット・クーパー議員と保守党のニコラス・ボールス議員が提出した修正案が下院で可決されれば、ポンドは6カ月ぶりの高値に達する見込み。同案はメイ首相が特定の期日までに離脱合意案への承認を取り付けられない場合、離脱延期を目指す内容。

  ロイヤル・バンク・オブ・カナダの主任通貨ストラテジスト、アダム・コール氏は、同案が可決されればポンドに上昇余地があるとし、「延期は常に、無理やり決定に追い込まれる状況よりも望ましい」と述べた。

  MUFGのアナリスト、リー・ハードマン氏は同様のシナリオ下でポンドが最大1.6%上昇し1.3370ドルと、2018年6月以来の高値に達すると予想する。サンタンデール銀行のG10通貨戦略責任者のスチュアート・ベネット氏も同意し、1.33-1.34ドルの水準を見込んでいる。

  保守党のアンドルー・マリソン議員は、アイルランド国境へのハードボーダー(物理的壁)の設置回避を保証する「バックストップ」条項に時間制限を設ける案と、条項を撤回し「代替措置」を導入する案を提出している。

  インベステック・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ラッセル・シルバーストン氏は、クーパー・ボールス案が否決されマリソン案が可決された場合はポンドが最大2%下落し得るとし、MUFGのハードマン氏は1.31ドルまで下げる可能性があるとみている。

  元保守党閣僚のキャロリン・スペルマン氏らが提案した合意なき離脱回避の修正案については、ラボバンクの通貨戦略責任者、ジェーン・フォリー氏がポンドに最もポジティブとみている。それでも、将来的な不透明感を一掃するわけではないので、1.32ドルを抜けて上昇するのは難しいとの見方も示した。

Sterling could rally or slide on proposed amendments to May's Brexit bill

原題:Here’s What FX Traders Should Watch as May Faces Brexit Votes(抜粋)

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