コンテンツにスキップする

ウォール街、FRBのバランスシート縮小にますます注目

  • 過度の引き締め警戒の一方、株価との関連の弱さ指摘の声も
  • 「引き締め局面で2つの変数を同時に扱う実験」とホーンビー氏

ウォール街は米連邦準備制度のバランスシート縮小にますます注目している。縮小プログラムが始まってから1年以上がたった今、なぜ突然これが市場を揺るがせているのかが議論の的だ。

  何人もの経験豊かな金融業界人がバランスシートについてこの数週間に警告を発した。ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック最高経営責任者(CEO)は、バランスシート縮小と金利政策およびその両方についてのガイダンスは、15回分の暗黙的な引き締めに等しいと発言。富豪のスタンリー・ドラッケンミラー氏は引き締めの「二面作戦」が政策の重大な誤りにつながり得ると警鐘を鳴らした。グッゲンハイム・パートナーズのスコット・マイナード氏は流動性の制約がシステミックリスクを招く可能性に懸念を表明した。

  バークレイズとロイヤル・バンク・オブ・カナダ、ライトソンICAPのストラテジストらはバランスシート縮小と株式相場の関連は弱いと指摘するが、先月の連邦公開市場委員会(FOMC)後にパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が縮小は「自動操縦」と発言した後、S&P500種株価指数は数時間で3%余り下落した。逆に、今月25日には当局がこれまでの想定より早期に縮小を終了することを検討していると伝えられ株価が急上昇した。

  バランスシート縮小について当局がどの程度、路線を変える用意があるのかについては、30日のFOMC後により明瞭になるだろう。当局が何を示唆するにせよ、ウォール街は緊張して耳を傾ける見込みだ。バランスシート縮小が実際のところ、市場にとって何を意味するかを、投資家は受け入れようと努めている。

  シュローダー・インベストメント・マネジメントの米債券ポートフォリオマネジャー、リサ・ホーンビー氏は「当局は引き締め局面で2つの変数を同時に扱う実験をしたことがない」と指摘。また、バランスシート縮小は「何年も行われ全てのリスク資産を値上がりさせてきた政策を反転させるものなので、市場は不安を感じている」と解説した。

After peaking at around $4.5 trillion, the Fed has started shrinking it

原題:Fed Balance-Sheet Fracas Highlights Confusion Over Market Impact(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE