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トランプ政権、国営ベネズエラ石油に制裁-マドゥロ氏への圧力強める

  • ムニューシン米財務長官とボルトン米大統領補佐官が制裁を公表
  • PDVSAは原油の対米輸出が事実上不可能になる

米トランプ政権は28日、国営ベネズエラ石油(PDVSA)を制裁対象に指定した。独裁的指導者ニコラス・マドゥロ氏に対する米措置としてはこれまでで最も厳しく、ベネズエラは事実上、原油の対米輸出ができなくなる。

  マドゥロ政権を資金源の大半である原油輸出市場から締め出すことで、マドゥロ氏に辞任とグアイド国会議長への権力移譲を迫る圧力が増すことになる。米国など一部の国は先週、グアイド氏をベネズエラの正当な大統領と認めた。同氏は28日、ベネズエラの海外口座を管理し、PDVSAと米子会社シトゴ・ペトロリアムの新しい取締役会を指名すると表明した。

  トランプ大統領はPDVSAとベネズエラ中銀の制裁を命じる大統領令に関する米議会宛ての書簡でマドゥロ氏を批判。今回の制裁はグアイド氏を支援するだろうとする一方で、マドゥロ政権には抗議行動参加者への対応で「人権侵害や虐待、恣意的な逮捕や拘束、報道の自由の抑制、政敵への嫌がらせ」などがあったと非難した。

  ムニューシン米財務長官は「ベネズエラの悲劇的な凋落をもたらした人々に米国は責任を取らせる」と述べた。

  ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)はホワイトハウスで記者団に対し、今回の制裁でベネズエラの資産70億ドル(約7600億円)が凍結され、同国輸出は向こう1年間に110億ドル減ると説明した。一方で、マドゥロ氏は確実にPDVSAの原油を別の国に輸出しようとするだろうとも付け加えた。また、グアイド氏への平和的な権力移譲を受け入れるようベネズエラ軍に呼び掛けた。

原題:U.S. Slaps De Facto Oil Ban on Maduro Regime in Boldest Move Yet(抜粋)

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