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1月28日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:逃避先通貨が上昇、貿易や決算への懸念広がる

  28日のニューヨーク外国為替市場では、逃避先通貨が幅広い通貨に対し上昇。企業決算や米連邦公開市場委員会(FOMC)、米中貿易交渉と重要イベントが続く週を迎えている。

  ブルームバーグのドル指数はプラス圏とマイナス圏を行き来した後、横ばい推移。主要10通貨のうち、ドルに対し最も上昇したのはスイス・フラン。米中が30日に新たな貿易交渉に入ることが意識されたほか、遅い時間には米司法省が中国・華為技術に関連した刑事訴追を発表すると伝わり、貿易を巡る緊張が持続した。

  ニューヨーク時間午後4時36分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比で変わらず。ドルは対円で0.2%安の1ドル=109円35銭。対ドルでユーロは0.2%高の1ユーロ=1.1428ドル、ポンドは0.3%安の1ポンド=1.3161ドル。

  キャタピラーとエヌビディアの決算がいずれも中国需要の軟調を示したことで、幅広い商品相場が下落。ひいてはオーストラリア・ドル、カナダ・ドルや新興国通貨が下落圧力に押された。

  英国が合意なしで欧州連合(EU)を離脱するリスクが非常に高いとのEU当局者発言を受け、ポンドは売られた。一時はドルに対し0.5%安の1ポンド=1.3137ドル。

欧州時間の取引

  ポンドが下げ、1.32ドルの大台を割り込んだ。トレーダー2人(ロンドン、欧州在勤)によると、重要イベントが多い週を迎えて短期勢が現金ポジションの一部で利益を確定させた。これを受けてドルは下げ幅を縮小した。
原題:Haven FX Gain Amid Worries About Trade, Earnings: Inside G-10(抜粋)
Pound Drops on Profit-Taking as the Dollar Steadies: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が下落、キャタピラー決算などに失望

  28日の米株式相場は下落。キャタピラーの低調な決算やエヌビディアの売上高予想の下方修正を巡り、両社とも世界経済の成長減速を理由に挙げたことから、対中貿易戦争が企業利益に打撃を与えているとの懸念が強まった。原油も下げた。

  • 米国株は反落、キャタピラー決算やエヌビディアの予想下方修正を嫌気
  • 米国債は上昇、入札順調や株安で
  • NY原油は下落、決算失望で世界経済を懸念-1カ月ぶり大幅安
  • NY金は続伸、株安で-昨年6月半ば以来の高値付ける場面も

  S&P500種株価指数は4営業日ぶりに反落。今週は市場を動かす可能性のあるイベントが目白押しの中、業界の指標とされるキャタピラーの業績などを受け、決算期に対する期待が弱まった。ダウ工業株30種平均は約210ドル下落。キャタピラーは9.1%安。中国の需要低下が響き、10-12月期利益が市場予想を下回った。エヌビディアは14%下落。売上高予想を引き下げたことが背景。AMDも安い。

  米国債は上昇。2年債と5年債の入札が順調だったことが支え。株式相場が全般的に下げたことも、国債の買いにつながった。

  S&P500種が前営業日比0.8%安の2643.85。ダウ工業株30種平均は208.98ドル(0.8%)下げて24528.22ドル。ナスダック総合指数は1.1%下落。午後4時56分現在、米国債市場では10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.75%。

  ナティクシス・インベストメント・マネジャーズのチーフ市場ストラテジスト、デービッド・ラファティー氏はインタビューで、「大手の景気循環型企業の利益や見通しが予想を下回ると、市場は不安になる。マクロサイドから既に聞こえてきていることを確認する形になるためだ」と指摘。「世界経済が減速しつつあることは誰もが認識しており、企業決算でそれが確認されるかどうか見極めようとしているだけだ」と述べた。

  米司法当局はこの日、中国の通信機器メーカー、華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)に関連した刑事訴追を行った。今週はマイクロソフトやアップルを含むダウ銘柄12社が決算を発表するほか、通商協議も注目される。米金融政策決定や英国の欧州連合(EU)離脱関連採決も実施される。また米国は国営ベネズエラ石油(PDVSA)に対する制裁を発表し、同国のマドゥロ政権への圧力を強めている。雇用統計などの米経済指標も発表される予定だ。

  ニューヨーク原油先物は下落。1カ月ぶりの大幅安となった。企業の業績見通しが失望を招き、世界経済に関する懸念が広がったことから、米国の原油ブームに関して既に憂慮している市場に追い打ちをかける格好となった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物3月限は1.70ドル(3.2%)安の1バレル=51.99ドルで終了。1営業日の下げ幅としては昨年12月27日以来で最大。ロンドンICEの北海ブレント3月限は1.71ドル下げて59.93ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物は続伸。長引く米中貿易戦争で世界成長が脅かされている兆しが増える中、株式相場が下落したことが背景。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は0.4%高の1オンス=1309.30ドルで終了。一時は昨年6月半ば以来の高値を付けた。
原題:Stocks Drop With Caterpillar, Nvidia Earnings Woes: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Rally, Led by Belly, as Double Auction Test Is Passed(抜粋)
Oil Dips Most in a Month as China Slowdown Signals Demand Drop(抜粋)
PRECIOUS: Gold Gains As Persistent Trade War Dims Global Growth(抜粋)

◎欧州債:英国債が上げに転じる、合意なき離脱に「高いリスク」

  28日の欧州債市場では、ドイツ債とイタリア債が下落。英国債は合意なきEU離脱の可能性がささやかれる中で上昇した。ベルギー、オーストリア、ギリシャはシンジケート団が国債発行を引き受けた。

  • イタリア10年債利回りは一時約5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇。同国の代表的な株価指数であるFTSE MIBは1%安となったが、債券も売られた
  • ドイツ債は下げ幅縮小。ドラギECB総裁は必要に応じてあらゆる政策を調整する用意はできていると述べ、24日の政策委員会会合後の記者会見で行った発言を繰り返した
  • 英国債は上げに転じた。EUの英離脱交渉副責任者を務めるザビーネ・ベヤント氏は英国の合意なき離脱が偶発的に起きる極めて高いリスクがあると発言
  • ドイツ10年債利回りは2bp上げて0.21%、フランス10年債利回りは2bp上昇して0.62%、イタリア10年債利回りは2bp上昇の2.67%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Italian Bonds Fall With Bunds as Gilts Rise; End-of-Day Curves(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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