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バークレイズの08年の資金調達巡る刑事訴訟、元幹部が当時を証言

  • ダイアモンド氏は「パラノイアに襲われていた」-法廷記録で指摘
  • 元CEOのバーリー被告は国有化を「死ぬほど怖がっていた」

英銀バークレイズの元幹部に対する刑事訴訟で、2008年10月に同行幹部らが国有化の可能性に恐れおののいていたことが明らかになった。

  英重大不正捜査局(SFO)が08年の危機に関連して訴追したバークレイズ元幹部4人に対する初公判が28日にロンドンで開かれ、このうちの1人で中東投資銀行部門会長だったロジャー・ジェンキンス被告が出廷。法廷記録によると、同被告は当時の最高経営責任者(CEO)であるジョン・バーリー被告、投資銀行部門責任者のボブ・ダイアモンド氏について「ジョンは翌朝にも国有化されるのではないかと死ぬほど怖がっていた。ボブはひどいパラノイアに襲われていた」と述べた。ダイアモンド氏は職を失うことも恐れていたと続けた。

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ボブ・ダイアモンド氏

Photographer: Patrick T. Fallon/Bloomberg

  ジェンキンス被告は国有化された場合に給与がどうなるかについて、元金融機関グループ部門欧州責任者のリチャード・ボース被告、同部門グローバル責任者のジェフ・ワイス氏と電話で話したことがあるとも語った。ジェンキンス被告は当時を、「午前2時に、今にも国有化されるのではないかとパニックになったことがあった。政府は百万ドル単位の報酬にいい顔をするはずがないから、全員同じだったと思う」と振り返った。

  検察によると、ジェンキンス被告の2007年の報酬は3950万ポンド(現在のレートで約56億8000万円)。バーリー被告は420万ポンド、ボース被告は290万ポンドだった。この3人に、元ウェルス部門責任者のトマス・カラリス被告を加えた4人が起訴され、全員が無罪を主張している。ダイアモンド氏は不正を問われてはいない。

  バークレイズは08年、カタールからの40億ポンドを含む110億ポンドの投資を取り付け、国有化を免れた。検察によると、国有化されていれば経営の独立性および幹部の地位や報酬が脅かされていた可能性がある。SFOはバークレイズがカタールに支払った手数料が他の投資家の2倍余りに上ったと指摘、顧問契約を結んだ形にして資金の実体を隠したと主張している。

原題:Bob Diamond Was ‘Paranoid’ About Possible Barclays U.K. Takeover(抜粋)

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