コンテンツにスキップする

FRB議長、相場乱高下の再現回避へ難しいかじ取り-今週のFOMC

  • 世界の成長鈍化や米政府閉鎖で追加利上げへの切迫感薄れる
  • 閉鎖の影響で重要な経済指標を入手できていない問題も

米金融当局の発したメッセージに市場はこの1カ月で大きく揺さぶられ、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は今週さらなる説明を行う必要がありそうだ。

  パウエル議長は2日間の日程で開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)の終了後、30日午後2時半(日本時間31日午前4時半)から記者会見する。FOMCでは政策金利の据え置きが決まると予想されており、2019年の利上げ回数を2回とした昨年12月のFOMC予測に変化がないか、投資家は声明文にそのヒントを探ることになる。

  ただ、今週のメッセージはニュアンスがより微妙になり、パウエル議長の発言内容は一層吟味される可能性がある。世界経済の成長鈍化や米政府機関の一部閉鎖で見通しがより不透明になっているためだ。誤って解釈されるリスクは高いかもしれない。

  PGIMフィクスト・インカムのチーフエコノミスト、ネーサン・シーツ氏は、連邦準備制度が「経済や市場に弱さが見えれば適切に対応する姿勢を示しつつ、経済の基調は比較的健全だという見方を明確」にし、若干の追加利上げを行う公算が大きいことを示す必要があると指摘。「こうしたバランスを取るのは非常に難しい」と述べた。

  パウエル議長は、先月のような意思伝達上の落とし穴を回避しなければならない。米金融当局は経済リスクの高まりでも利上げを推し進める姿勢だと投資家に解釈されたため、12月のFOMC後に米株相場は急落。パウエル議長は記者会見でそうしたトーンを和らげようとしたが、投資家の不安は収まらなかった。議長が政策上の忍耐強さを強調することで市場を落ち着かせたのは2週間後だった。

  不透明感が強まっているといった問題もある。トランプ大統領は25日、3週間の政府閉鎖解除に同意したが、閉鎖は既に統計機関の活動を妨げており、金融当局は重要な経済指標を入手できていない。

  マクロポリシー・パースペクティブズのシニアエコノミスト、ローラ・ロスナー氏は「手元にデータがないのに確実なことを言えるだろうか」と指摘した。

原題:Powell on the Spot After Fed’s Monetary Messages Whipsaw Market(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE