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EU離脱で分断の英国、エリザベス女王が相互尊重を訴え-異例の発言

英国の国家元首ではあるが、エリザベス女王は政治に決して口を挟まないことになっている。

  英王室の侍従らは政党を超越し、政治論争とは無関係という女王の地位を保つことに細心の注意を払っている。英国首相は週に1度、女王に謁見(えっけん)するが、その内容は決して外部に漏らされない。

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英女王エリザベス2世

Photographer: Sean Gallup/Getty Images

  それでも、女王自らが言葉を発することがある。

  女王は今週、非営利団体のウィメンズ・インスティテュートで行った演説で、「互いを称賛し、異なる意見を尊重し、共通の立場を見いだすために協力し、決して全体像を見失わない」美徳を強調した。政治への具体的な言及はなかったが、欧州連合(EU)離脱を巡り分裂している同国で、女王のメッセージは極めて明白だった。

  2014年のスコットランド独立住民投票や、16年のEU離脱を巡る国民投票の際にも、女王の発言が伝えられ、国民は明白なメッセージとして受け止めた。

  王室は今回も女王の発言に政治的な意思はないと言明しているものの、英国の政治家は分断の修復に女王が一役買ってくれることを期待しそうだ。

原題:Queen’s Brexit Intervention Shows She Knows How to Make a Point(抜粋)

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