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ソロス氏:中国、一党支配脅かす個人をAIで特定する「重大な危険」

  • ソロス氏は中国の習主席を民主主義の最も危険な敵と呼んだ
  • ロシアのプーチン大統領とソーシャルメディア企業も批判した

資産家で著名投資家のジョージ・ソロス氏は、中国が習近平国家主席の下で、市民を抑圧する手段として人工知能(AI)を活用する「重大な危険」があると警告した。ソロス氏は習主席を民主主義の最も危険な敵と呼んだ。

  世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)に出席したソロス氏(88)は24日、「AIが生み出す支配の道具は全体主義体制に開かれた社会に対する本来的な優位を与える。この世界で専制的な体制は中国だけではないが、中国は間違いなく、マシンラーニング(機械学習)とAIの開発が最も進み、最も強く、最も資金力のある国だ」と語った。

  ソロス氏は、中国が一党体制にとって脅威になる個人を特定するためにアルゴリズムを使う集中的なデータベースの開発を進めていると指摘。「中国ばかり取り上げてきたが、開かれた社会には多くの敵が存在し、真っ先に挙げるべきはロシアのプーチン大統領だ」と語った。

  ソロス氏は昨年のダボス会議で、巨大ソーシャルメディアのフェイスブックやグーグルについて、利用者のギャンブル依存を助長する賭博関連企業になぞらえて批判し、両社が支配するデータを悪用していると述べていた。自国の情報技術(IT)企業を専制国家が「ナショナルチャンピオン」と称する状況で、今年はテクノロジー企業を規制する必要をあらためて訴えた。

Day Three Of World Economic Forum 2019

ジョージ・ソロス氏

写真家:Simon Dawson / Bloomberg

原題:Soros Warns China Uses AI to Find Threats to One-Party Rule (1)(抜粋)

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