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欧州銀の夢の合併、ダボスに集う銀行幹部が描く人気シナリオ

  • コメルツ銀行が買収されるケースとBNPパリバによる買収など
  • 米銀やスイス勢の参加は恐らくないとみられる

欧州銀行業界再編の青写真が、ダボスに集まった金融業界トップらの頭の中で、少しずつ形を成し始めている。

  欧州の銀行株にとって悲惨な1年が米銀勢との格差をますます鮮明とする中、銀行の最高幹部らは合併を口にし、想定される標的と買い手について、水面下で臆測が活発になっている。向こう1年から1年半を見据えて人気のシナリオは、コメルツ銀行が買収されるケースとBNPパリバによる銀行買収だ。経営幹部数人とのインタビューから分かった。

  UBSグループのアクセル・ウェーバー会長は22日にブルームバーグのインタビューに応じ、「銀行にとって重要なことの1つは規模だ」と、米銀が金融危機からより強くなってよみがえったことを指摘。「欧州の銀行は自らを変革しなければならない」と話した。

  バンカーらが夢見る合併シナリオのトップは、ドイツ銀行とコメルツ銀行の組み合わせだ。両行とも業績立て直しが難航しているが、ドイツ国内勢同士という点で同国政府や独連邦銀行にとって望ましいとみられている。

  この組み合わせが機能しない場合、コメルツ銀がフランスのBNPパリバあるいはスペインのサンタンデール銀行の買収対象となることがあり得るという。ただし、サンタンデール銀はUBSグループの投資銀行責任者だったアンドレア・オーセル氏を最高経営責任者(CEO)に起用する計画を撤回しており、買収に向かうという観測は後退するかもしれない。

  コメルツ銀の買い手として最も適切な欧州銀はBNPパリバだと、幹部らは述べた。フランス政府が支持するほか、BNPの経営状態が他行と比べ比較的良いことなどが理由という。

  1人のバンカーが持ち出した特殊シナリオは、BNPパリバが英バークレイズを買収し欧州版JPモルガン・チェースになるというものだ。

  欧州銀再編劇への米銀勢参加は恐らくないとみられている。米銀上位6行の利益は年間1000億ドル(約11兆円)超を昨年達成したばかり。米国の規制緩和の恩恵を受けて絶好調の米銀は、英国を含む欧州で波乱要因を抱えたくない。

  スイスの銀行も、欧州連合(EU)での銀行再編参加には二の足を踏みそうだ。クレディ・スイス・グループは自らの事業再編をようやく終えようとしているところで、UBSについてはウェーバー会長が22日、ドイツ銀に関与する可能性に否定的な姿勢を示唆。統合について「UBSが役割を演じるとは思わない。合併は何年にもわたって企業を縛り付ける」と語った。

Opening Day Of World Economic Forum 2019

アクセル・ウェーバー氏

写真家:Simon Dawson / Bloomberg

Stiff Competition at Home

Germany is among the most fragmented banking markets in Europe

Source: European Central Bank

Data is for 2017, showing share of the top five banks in their respective country's market. NL stands for the Netherlands.

Closing Day Of The World Economic Forum (WEF) 2018

アンドレア・オーセル氏

写真家:Simon Dawson / Bloomberg

原題:European Bank Mergers Are Alive in Davos Executives’ Dream Deals(抜粋)

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