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EU離脱延期、英経済には悪い知らせーメイ首相案より景気押し下げへ

  • ポンド相場は離脱延期見通しで上昇、1.30ドル台を回復
  • 離脱延期なら家計や企業の不透明性は長引くーJPモルガンAM

英国の欧州連合(EU)離脱延期の観測はポンドを押し上げるかもしれないが、英経済にとってはありがたくない知らせだ。

  3月29日に設定されているEU離脱交渉期限の延長に議会内の支持が高まっている兆しが表れる中で、ポンドは今週1ポンド=1.30ドル台を回復した。離脱延期は混乱に満ちた合意なき離脱の可能性を当面は排除するものの、メイ首相の離脱案を議会が受け入れるよりも英国にとって悪い結果となるだろうと、エコノミストらは指摘する。

Sterling has climbed on bets Brexit may be delayed

  JPモルガン・アセット・マネジメントは、離脱を遅らせれば、すでに企業投資に打撃を与え、消費者信頼感を2013年以来の低水準に落ち込ませている不透明性を長引かせることになると警告。英政府がよりよい結果を得られる公算も小さいとの見方を示した。

  同社のグローバルマーケット担当ストラテジスト、マイク・ベル氏は「難題の先送りはコストが伴う」とし、「時間はただではない。成長を圧迫する」と述べた。

  ブルームバーグ・エコノミクスのダン・ハンソン氏にとっては、どれだけの延期になるのかも問題になる。ハンソン氏は3月の期限内にEUとある種の合意が成立するとのシナリオを基に、英国の今年の成長率を中心予想で1.7%としている。だが、同氏のモデルによると、3カ月の離脱延期なら成長率は1.5%に減速。6カ月なら1.3%に低下し、それ以上の期間になる場合は影響があまり明確でないという。

原題:Postponing Brexit Is Worse for U.K. Economy Than May’s Deal(抜粋)

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