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トランプ米大統領の判断読めず、国境巡る条件で-政府再開は不透明

  • 57億ドルの壁建設資金を減らす可能性も-関係者
  • 上院は24日に採決、政府再開に向けた法案について

トランプ米大統領が政府機関再開に向けた民主党との合意の一環として何を前向きに受け入れるのか、大統領に最も近しいアドバイザーらの間で見方が分かれている。国境警備資金を巡る行き詰まりの打開において、交渉が難しいことを浮き彫りにしている。

  トランプ氏の側近らは22日、交渉が行われた場合に大統領が譲歩する可能性がある条件について2つの異なる見解を示した。トランプ氏は自身が求めている国境の壁建設資金57億ドル(約6200億円)全額を盛り込まない合意は受け入れないというのが1つ目の見解。2つ目は、民主党が独自の譲歩案を提示するなら、大統領は壁建設資金を減らす用意があるというもの。

トランプ大統領

(出典:ブルームバーグ)

  こうした見解相違は民主党の不満とも重なる。民主党はトランプ氏との交渉は不可能だとこれまで表明している。トランプ氏と側近らの考えが対立している上、提案が常に変わることが理由だ。不満を抱えているのは民主党だけではない。トランプ氏が昨年12月に突然方針を転換し、共和党主導の上院で可決された歳出法案を却下した後に政府閉鎖に突入。閉鎖最初の数週間、共和党のマコネル上院院内総務は沈黙を貫いていた。

  政府再開に向けた上院の動きを示す最初の兆候は22日に表れた。マコネル氏とシューマー民主党上院院内総務がこうしたこう着状態を終結させるため、先月の予算失効以降で初めて、対抗する法案の採決で合意した。

  上院は24日、2つの異なる採決を実施する。1つ目は、国境の壁建設資金57億ドルを盛り込んだトランプ大統領の計画に関する採決。2つ目は、国境警備を強化する方法について双方がコンセンサスを模索する間の2月8日まで政府機関を再開するという民主党の法案だ。

  ただし、トランプ氏はこれまで十分な壁建設資金を含まない予算案には拒否権を行使すると警告している。民主党はトランプ氏の法案を阻止するための十分な票を確保する可能性が高い。民主党の法案が取り上げられるには民主党全員と共和党13人の支持が必要になる。

  ホワイトハウスの行政管理予算局(OMB)の発表によると、トランプ氏が提案した国境警備と政府予算を盛り込んだ法案を議会が可決した場合、同法案に署名するようアドバイザーらは大統領に提言する。

原題:Trump’s Elusive Terms on Border Deal Cloud Path to End Shutdown(抜粋)
Trump Would Sign Senate Republican Funding Bill He Proposed(抜粋)

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