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野村HDと米カーライルがオリオンビールを買収、最大570億円

野村ホールディングスと米投資ファンドのカーライル・グループは23日、ビールシェア国内5位のオリオンビールを株式公開買い付け(TOB)などで共同買収すると正式に発表した。野村HDとカーライルの支援を受けて、本格的な海外展開を目指す。

  発表資料によると、野村キャピタル・パートナーズが51%、カーライルが49%を出資する投資会社を通じて1株7万9200円でオリオンビール普通株式の最大100%を総額570億円で取得する予定。オリオンビールは非上場で沖縄県浦添市に本社がある。現在10%を保有する筆頭株主アサヒグループホールディングス子会社のアサヒビールはTOBに応募する。

  発行済み株式数の約58%に当たる41万8504株を超える応募があれば買い付けに応じる。オリオンビールの取締役会は今回の公開買い付けに賛同しており、一連の取引後に親会社となる投資会社に対し、嘉手苅義男会長とアサヒビールが出資する計画だとしている。買収完了後は現経営陣を中心にしつつ、外部人材も受け入れる方針。

  英調査会社ユーロモニターインターナショナルによると、オリオンビールの2017年ビール系飲料市場の国内シェアは5位。同社の宇都宮あかりアナリストは買収報道の出た18日、「日本の酒類市場は少子高齢化による縮小傾向が続き、海外展開は急務」と指摘。上位4社の壁は厚く、野村HDとカーライルによる買収で「北米での販路開拓も目指す同社の強化につながる」とコメントした。

  オリオンビールは沖縄の本土復帰前の1957年に設立。主に沖縄県内で「オリオン」ブランドのビールや発泡酒などを販売している。2002年にはアサヒビールと提携。近年は、台湾や米国、香港などの海外市場でも自社ブランドのビールを販売している。

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