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日銀の再度の物価見通し引き下げ、見通しの信頼度むしばむ

日本銀行は23日発表した経済・物価情勢の展望(展望リポート)で、消費者物価指数(除く生鮮食品、コアCPI)前年比の見通しをすべて下方修正した。特に2019年度の引き下げ幅は0.5ポイントと、黒田東彦総裁体制下では2016年1月以来3年ぶりの大きな修正幅で、日銀のインフレ見通しの成績は芳しくない状況が続いている。

  最近の消費者物価全体の上昇に占めるエネルギーコストの比率は最大75%に上っていることから、昨年秋以降の原油相場の急落によって物価見通しの引き下げは避けられなかった。

失望感

日銀の19年度物価見通しはおなじみの下方修正パターンをたどる

出所:日本銀行

日銀:物価すべて下方修正、海外リスク「強まっている」-現状維持

  黒田総裁の下で日銀は、向こう数年の物価見通しを過度に楽観的にみる予測パターンを確立したが、現実が期待に届かず予想を繰り返し下方修正する結果を招いている。

  今回の19年度見通しの引き下げ幅は、教育無償化政策の影響を除かなければさらに大きく、黒田体制下で最大になっていたはずだ。無償化の影響を含めるとさらに0.3ポイント押し下げとなり、19年度のコアCPIは前年比わずか0.6%上昇にとどまると試算されている。

Bank of Japan Governor Haruhiko Kuroda Speaks At An Event

黒田春彦

写真家:太田清/ブルームバーグ

 
  日銀の16年度のインフレ見通しは当初2.1%だったが、最終的にマイナス0.3%に大幅下方修正された。当時もその主な理由は原油価格だった。

原題:Another BOJ Price Downgrade Chips Away at Forecast Credibility(抜粋)

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