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スバル:生産停止1週間、「収益に打撃」の指摘もー28日にも再開

更新日時
  • 原因は電動パワステ部品の不良、対策品の準備にめど
  • 停止中の群馬製作所ではスバルの世界販売台数の6割以上を生産

SUBARU(スバル)は、車両の生産・出荷を停止している群馬製作所(群馬県太田市)について、早ければ28日に再開すると発表した。電動パワーステアリング部品に不良が生じている可能性があるという。世界生産台数の6割以上を国内唯一の完成車の生産拠点である同製作所で生産しており、アナリストらは問題が長引けば業績に深刻な影響が出る可能性を指摘している。

Operations At Yokohama Port Ahead Of Japan Trade Figures Release

輸出を待つスバルの車両(18年4月16日、横浜)

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  同社によると、群馬製作所内の2つの工場が16日に生産と出荷を停止。「フォレスター」、「インプレッサ」、「XV」の全車両がこの不良部品の対象車種となっている。また、「レガシィ」や「レヴォーグ」など計6車種についても、同じ組み立てラインを使用しているために生産と出荷を見合わせているが、対策品のめどがたったことから再開する方向で準備を進めているという。

  昨年12月下旬から1月16日までの期間に生産した車両にこの部品が使用されており、当該部品を使用している車両では、パワステ機能が停止しハンドル操作が重くなるなどの不具合が発生する恐れがあるという。原因は現在調査中で、すでに生産済みの車両については「適切に対応する」としている。

  広報担当の矢野賢一氏は、パワステ部品を同社に納入したメーカー名やリコールの可能性についてはコメントを控えた。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、スティーブ・マン氏らは23日付のリポートで、主要工場での生産停止により、スバルの今後の収益に打撃をもたらす可能性があると指摘。スバルは海外で販売する車の多くを国内で生産しており、「その影響はかなりの規模になろう」とみているという。

株価には重荷

  モルガン・スタンレーMUFG証券の峯嶋廣太アナリストはリポートで、報道内容が正しい場合、株価には重荷と言わざるをえないと指摘。仮に部品メーカー側の問題であった場合でも、一時生産停止による機会損失などに関して何らかの請求が可能なのか不透明だとした。

  スバルは現時点では業績への影響は不明としており、開示すべき事項が発生した場合には速やかに発表する方針。

  スバルの発表資料によると、昨年の国内生産台数は前年比7%減の66万台で全体の65%を占めた。今年の計画値でも同2%減の65万台と国内生産比率は6割を超える見通しだ。その一方で国内販売台数は昨年、今年ともに15万台前後で海外販売比率は85%を超えている。

  スバル株は23日、一時前日比6.8%安の2384円まで下落し約3カ月ぶりの日中下落率となった。同社が午後に28日再開の方針を発表したことで株価は反発し、同2.5%安まで下落率を縮小する場面もあった。終値は3.4%安の2469.5円だった。

  スバルでは2017年以降、完成検査問題や燃費・排ガス検査データの不正問題などが相次いで発覚。18年11月にはエンジン部品の不具合によるリコールなどで今期(19年3月期)の営業利益を従来予想から800億円減額し、前期比42%減の2200億円に下方修正していた。

(会社側の正式発表を受けて見出しやリードなどを書き換えて記事を更新します.)
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