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逃げる顧客が銀行に突きつける現実、富裕層資産管理も万能薬にならず

  • UBS、18年10-12月期に顧客資産1兆4000億円相当流出
  • クレディ・スイス、「非常に厳しい四半期」だった

富裕層顧客の資金を運用する事業はかつて、投資銀行事業の激しい競争と自己資本要件の重い負担から銀行を解放する万能薬であるかのようにもてはやされた。

  しかしウェルスマネジメント世界最大手、スイスのUBSグループは22日、資産運用とウェルスマネジメント事業について今後数週間の減収見通しを示した。2018年10-12月(第4四半期)に顧客は両事業から合わせて130億ドル(約1兆4000億円)を引き揚げた。

Low Flows

Net flows to UBS's asset management arm were negative for the first time in eight quarters

Source: UBS filings

  UBSの安定した業績に慣れていた投資家は同行の発表に驚かされた。UBSは浮き沈みの激しい投資銀行に背を向けウェルスマネジメントに軸足を移した欧州で最初の銀行で、以来、安定した業績と資本をリスクにさらさないビジネスモデルで他行のお手本となっていた。しかしこうした事業も市場の乱高下の影響を免れないという厳しい現実が業界に突き付けられた格好だ。

  UBSの国内ライバル、クレディ・スイス・グループも幾分、動揺しているかもしれない。同行は最近の株価下落の中でも運用資産は減ってはいないと示唆しているが、先月末までの3カ月間は「非常に厳しい四半期」だったと認めている。

原題:Fleeing Clients Are Grim Reality in Banks’ Push to Manage Money(抜粋)

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