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ロシアと中国、「戦略的環境」の変化に乗じている-米情報機関が警戒

  • 中国の経済・領土的支配の継続的追求は引き続き懸念材料
  • 宇宙巡る国際競争とテクノロジーの急速な進歩が米国の課題

ロシアと中国が自国の影響力を高めるとともに米国の目標を妨げるため、ほぼ1世紀にわたり世界で主流となっていた「戦略的環境」の変化に乗じていると複数の米情報機関がまとめた文書が指摘した。

Russia Is ‘Keyboard Click’ From Major Election Hack, Coats Warns

コーツ長官

写真家:Andrew Harrer / Bloomberg

  22日に公表された文書は、国際機関の弱体化や欧米民主主義への攻撃、各国政府に広がる孤立主義的傾向といった世界的なトレンドが大きな課題として浮上していると説明。

  コーツ国家情報長官が公表した文書には「影響力と権限を高めようとするロシアの取り組みは続く公算が大きく、複数の地域で米国の目標や優先課題と対立する可能性がある」との分析が盛り込まれた。

  さらに、米国と中国政府は北朝鮮の核兵器といった「相互に懸念する問題で協力する機会があるものの、中国による軍近代化と太平洋地域内外における経済・領土支配の継続的追求は引き続き懸念材料だ」と論じた。

  米国の情報収集・分析の指針となるこの文書は4年ごとに発行される。36ページにわたる今回の文書は、宇宙空間の支配を目指す国際競争とサイバー兵器を含むテクノロジーの急速な進歩も米国に新たな課題を突き付けているとしている。

  「もはや米国だけの領域でなくなった宇宙の民主化は米国にとって課題だ」とし、「ロシアと中国は米国の軍事的有効性と全体的な安全保障を低下させる手段として、衛星攻撃兵器の全面装備を追い求め続ける」と記した。

原題:U.S. Intelligence Warns Russia, China Seizing on Global Turmoil(抜粋)

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