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ダリオ氏らダボス参加者、金融当局は引き締め考え直す必要

  • 速いペースで引き締めたいという「不適切な欲求」に当局は屈した
  • 今ではもっとゆっくりとしたペースに転じようとしていると期待

世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)のためスイスのダボスに集まった投資家や元政策当局者らは、米連邦準備制度をはじめ世界の中央銀行が2019年の金融引き締め計画について見直すのは正しいとの考えで一致した。

  ヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエーツの創業者、レイ・ダリオ氏はパネル討論会で、金融当局は資本市場が対応できるペースよりも速く政策を引き締めたいという「不適切な欲求」に屈したと批判した。その上で、当局者が今ではもっとゆっくりとしたペースに転じようとしていることへの期待を表明した。

  ダリオ氏は「米国、欧州、中国はいずれも、より度合いの大きい減速に見舞われ、恐らく大きな失望を味わうだろう」と述べた。 「その終わりまでに、金融政策と財政政策が市場で想定されているよりも緩和的にならざるを得ない可能性は十分にある」と続けた。

  ダボス会議初日は世界経済の見通しに対する懸念が基調となった。リセッション(景気後退)は避けられるとみながらも、減速しつつあることは参加者の大半が認めた。

ブラックロック副会長のフィリップ・ヒルデブラント氏

ソース:ブルームバーグ)

  元スイス国立銀行総裁でブラックロック副会長のフィリップ・ヒルデブラント氏は、「減速しているがまだ成長している」とした上で、「最も重大なリスクは政策の誤りだ」と述べた。前回のリセッションの2009年当時と異なり中銀には政策余地が小さく、政策が限定されすぎることに注意を払う必要があると同氏は指摘。「私が最も心配しているのは、深刻な問題や景気後退、あるいは何かもっと悪いことが起きた場合、それに対応するために使える武器が非常に限られているということだ」と語った。

  元ドイツ連邦銀行総裁のアクセル・ウェーバーUBSグループ会長は、景気が好調な間に金利を引き上げるチャンスを逃したとして、「全般的に、金融政策の正常化はこの景気サイクルではなく、次のサイクルで行われるものになるだろう」とし、政策正常化は「中止されたミッションだ」とコメントした。

原題:Dalio Aligned With Davos View That Fed Has to Rethink Tightening(抜粋)

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