コンテンツにスキップする

米金融政策に大きな問い、「ピットストップ」か「ピーク」か

  • 景気の勢いが続き一段の利上げが妥当となる可能性
  • マネーマーケットは今年の利上げをほとんど想定していない

米連邦準備制度の当局者らの意図を読むのが、これほど容易なことはめったにない。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長をはじめとする多くの当局者が、追加利上げについて「辛抱」という言葉を用い始めたからだ。問題はこの利上げ停止が「ピットストップ(小休止)」なのか、それとも金利の「ピーク」を指すのかどうかだ。

  市場は今、高い確率で今年の利上げ回数をゼロと見込む。昨年12月に公表された連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーの見通しは2回。この差は厄介なもので、当局がやはり利上げが必要だと考えれば波乱をもたらす可能性がある。

  バークレイズの米国担当チーフエコノミスト、マイケル・ゲーペン氏は「当局はデータが明瞭であることを望んでいるだろう」として、追加利上げの場合は「やはりもう少し引き締めると市場に告げなければならないのだから」と話した。

  利上げが継続されると考える理由として、JPモルガン・チェースの米国担当チーフエコノミスト、マイケル・フェロリ氏は労働市場の強さを挙げ、「労働市場がさらに引き締まりつつある。賃金上昇圧力は強まってきていると思う」と述べた。

  財政政策も2019年の成長を支える要因だ。ムーディーズ・アナリティクスは政府支出拡大が今年の米国内総生産(GDP)成長率を最大0.4ポイント押し上げ得るとみる。同社の金融政策調査責任者ライアン・スイート氏は「これが引き締めサイクルのピークだとしたら驚きだ」と語った。

  一方、元FRB理事でマネタリー・ポリシー・アナリティクス(ワシントン)を率いるローレンス・マイヤー氏はこれ以上の利上げに懐疑的。「今は危険な時期だ。衝撃があればリセッション(景気後退)に陥りかねない脆弱(ぜいじゃく)性がある」とし、政策金利はまだあまりにもゼロ%に近いと指摘した。同社の労働市場に関する見方に基づけば6月にもう1回利上げはあり得るが、見送る可能性と拮抗(きっこう)しているという。

原題:Pit Stop or Peak Is the Big Question Hanging Over Fed This Year(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE