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スイスのUBS、預かり資産1兆4000億円流出-18年10~12月

更新日時
  • ウェルスマネジメント事業で80億ドルの純流出
  • ボラティリティーや保護主義が19年入り後も顧客の活動の重しに

スイスの銀行UBSグループからの預かり資産流出が2018年10-12月(第4四半期)に約130億ドル(約1兆4000億円)に達した。株式市場のボラティリティーと貿易摩擦の悪化で、富裕層顧客が資金を逃避させた。

  グローバル・ウェルス・マネジメント部門からの流出額は約80億ドル、残りはアセットマネジメント部門から流出した。UBSによると、ボラティリティー拡大と保護主義の台頭、地政学的緊張の高まりが19年入り後も顧客の活動と同行の収入の重しになっている。

Sergio Ermotti

セルジオ・エルモッティCEO

写真家:Giulia Marchi / Bloomberg

  UBS株はチューリヒ市場の朝方の取引で一時5%安となった。現地時間午前9時8分現在は4.2%安。

  UBSは昨年、2つのウェルスマネジメント部門を統合しグローバル・ウェルス・マネジメント部門としたが、その効果が十分には表れていない。年終盤には市場の乱高下で多くの顧客は様子見に徹した。

  UBSは金融危機後、セルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)とアクセル・ウェーバー会長の下で投資銀行事業に背を向け富裕層資産運用を中核事業に据えてきた。これによって相場変動からの影響は受けにくくなったものの、富裕層顧客からの預かり資産減少やこうした顧客の取引手控えを通じた影響は免れなかった。

  ウェルスマネジメント事業の調整後税引き前利益は9億1200万ドルと、予想の9億4300万ドルを下回った。投資銀行の同ベースの利益は3000万ドル、同行がまとめた予想は2億2900万ドルだった。ただ、今年中に最大10億ドルの自社株を買い戻す計画と2億7500万ドル相当の税制上の恩典という朗報も明らかにした。

  普通株等ティア1自己資本比率は13.1%。通期配当は1株当たり0.7スイス・フランとした。

UBS Group AG Chairman Axel Weber Calls for Larger European Banks to Rival U.S. Firms

アクセル・ウェーバー会長

写真家:Jason Alden / Bloomberg

原題:UBS Sees Outflows of $13 Billion After Rise in Market Volatility(抜粋)
UBS Full Year Dividend Per Share CHF0.70
UBS Warns on Client Activity After $13 Billion of Outflows (2)

(第3段落に株価の動きを追加します.)
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