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長期金利は小幅上昇、円安でリスク回避圧力緩和-日銀政策は現状維持

更新日時

債券市場では長期金利が小幅に上昇した。東京外国為替市場で円が全面安の展開となったことを背景にリスク回避の動きが緩和し、売り圧力が掛かった。日本銀行がこの日の金融政策決定会合で政策の現状維持を決定し、物価見通しを下方修正したが、相場への影響は限定的だった。

  • 長期国債先物3月物の終値は前日比3銭安の152円55銭。一時は152円50銭まで下落
  • 新発10年物353回債利回りは一時、日本相互証券の前日午後3時の参照値より1ベーシスポイント(bp)高い0.005%に上昇

市場関係者の見方

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長

  • 日銀が物価見通しを下方修正したものの、緩和の雰囲気は感じられない。政策の現状維持が続く見通し
  • 日銀の政策発表後に円安進行、中国経済の回復期待でリスクオン継続。一段と円安が進めば、オペ減額の可能性も否定できなくなってくる
  • 黒田東彦総裁が会見で緩和を示唆するとの期待感から円債を十分に積んでいない投資家の買いが見込まれるものの、明日に20年債入札を控えて上値を追いかけたくはない

日銀会合

  • 長短金利操作付き量的・質的緩和の枠組みによる政策運営方針の維持を7対2の賛成多数で決定
  • 経済・物価情勢の展望(展望リポート)では消費者物価指数(除く生鮮食品、コアCPI)前年比の見通しを全て下方修正
  • SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジスト
    • 今回の展望リポートを受け、日銀は少なくとも金融正常化には行けそうにない
    • 新発10年債利回りもゼロ%とあって、超長期ゾーンに資金が流れやすい
    • イールドカーブはどうしてもフラット化しやすくなる
  • 東京外為市場でドル・円相場は一時109円80銭と3営業日ぶりの円安水準。主要16通貨に対して円が全面安

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
不成立-0.160%0.000%0.450%0.670%0.765%
前日比 ー 横ばい+0.5bp-0.5bp-1.0bp-1.0bp
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