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ソフトバンクの投資判断、買いと中立が拮抗-上場1カ月で調査開始

  • ゴールドマン・野村は中立、みずほ・CLSAは強気
  • 株価は一度も公開価格の1500円を超えていない

上場から1カ月が経過した国内通信会社のソフトバンクの調査を証券各社のアナリストが開始した。株価が公開価格を下回る中、投資判断は買いと中立が拮抗する状態だ。

証券・調査会社投資判断/目標株価
ゴールドマン・サックス証券中立/1600円
野村証券中立/1500円
みずほ証券買い/1800円
CLSAアウトパフォーム/1555円
モーニングスター(12月21日発表)売り/1100円

  ソフトバンク株は昨年12月19日に東京証券取引所1部に新規上場(IPO)したが、上場初日は結局15%安と急落して終了し、その後も一度も公開価格の1500円を超えない状態が続く。上場に伴うソフトバンクグループの手取額は、最大見込み額と比較して2350億円分、少なくなった。

  中立と判断したゴールドマン証の松橋郁夫アナリストはリポートで、今春には大手キャリアの値下げが控え、10月には楽天が移動体通信事業者(MNO)としてサービスを開始するなど「国内通信業界の環境はあまり良好ではない」と分析。持続的な利益成長や高配当の維持に懐疑的な向きも少なくないとした上で、株価の見直しが進むには懸念が杞憂(きゆう)であることを確認する必要があるとの見方を示した。

  野村証券の増野大作アナリストはリポートで、安定的な利益成長予想を基にしたEV/調整後EBITDA倍率と配当利回りの双方の観点から目標株価を1500円と試算し、現状株価(18日終値は1429円)との近さから投資判断を「中立」とした。

  一方、CLSAのアナリストであるオリバー・マシュー氏は投資判断を強気の「アウトパフォーム」に設定した。日本の携帯電話市場は飽和していないとし、魅力的な通話・データプランがあることやキャッシュフロー創出力、配当利回りの高さを評価した。

  みずほ証券も「買い」と判断しており、目標価格は最も高い1800円に設定した。

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