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ドイツ銀の形勢逆転目指す合併、前途多難-政府とECBも意見割れる

  • ドイツ金融界の意見相違は、合併案件を巡る複雑さを反映
  • 相手が国内行でも他の欧州諸国の銀行でも、困難が伴う見通し

ドイツ銀行の合併相手探しは決して一筋縄では行きそうになかったが、ドイツ金融界に影響力を及ぼすプレーヤーの一部が、ここにきて状況を一層複雑にしている。

  政府としてコメルツ銀行の株式15%を保有し、次の下降局面に見舞われる前に金融セクターの守りを固めたいメルケル政権にとって、同行とドイツ銀を合併させ、世界におけるドイツ輸出産業のプレゼンスに見合った同国を代表する銀行を誕生させるというのは、魅力的な構想だ。

  事情に詳しい複数の関係者によれば、欧州中央銀行(ECB)やドイツ連邦金融監督庁(BaFin)を含む主要な規制・監督当局は、株価下落と低い収益性に苦しむドイツの大手2行の統合に付随するリスクを懸念している。ECBはまた、ドイツの最大手行が絡む国境を越えた合併が実現すれば、分断された欧州金融業界の再編を促す可能性があると期待しているという。

  ドイツ銀のクリスティアン・ ゼービング最高経営責任者(CEO)は他の欧州諸国の金融機関との合併をひそかに支持しているが、そのようなディールを検討する前に自行の利益と株価を回復させる時間が欲しいと考えている。2018年に不安定だったドイツ銀の株価が今年に入ってから15%程度上昇していることは、良いニュースだ。

  ドイツ銀とコメルツ銀の投資判断を「ホールド」とするパレト・セキュリティーズのアナリスト、フィリップ・ヘスラー氏(フランクフルト在勤)は「どの銀行と合併するにしろ、巨大プロジェクトになるだろう。ドイツ銀は既に忙しい」と指摘した。

  モルガン・スタンレーのアナリスト、マグダレーナ・ストクローサ氏(ロンドン在勤)は17日のリポートで、コメルツ銀との組み合わせの方がより手っ取り早い解決策かもしれないが、「重大な実行リスク」を伴うことが予想され、国境を越えた合併の方も、欧州連合(EU)の銀行同盟のプランが「一層明確になる」必要があり、「実現には数年を要する」との見通しを示した。

Deutsche Bank has tumbled 76% over five years, falling behind rivals

原題:Deutsche Bank’s Path to a Game-Changing Merger Got Bumpier (1)(抜粋)

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