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メイ英首相、超党派協議で離脱案の代案得ることを断念-関係者

更新日時
  • 首相が20日夜の電話会議で見込みはほとんどないと閣僚らに説明
  • 労働党の要求に応じれば与党が分裂するという点で意見が一致

メイ英首相は20日夜に閣僚らに対し、議会が圧倒的多数で先週否決した欧州連合(EU)離脱合意案の有効な代案が、超党派協議を通じて得られる見込みはほとんどないと説明した。

  メイ首相と主要閣僚との電話会議に参加した2人によると、EUと首相が取り決めた離脱案について、アイルランド国境へのハードボーダー(物理的壁)設置回避を保証する「バックストップ 」部分の修正を求めると首相は語った。与党保守党の離脱推進派およびメイ英政権を閣外協力で支えてきた北アイルランドのプロテスタント強硬派、民主統一党(DUP)の支持を得るために十分な修正の確保を目指すことになりそうだ。

  1年半かけてようやく妥結した離脱合意案の再交渉の余地をEU側が繰り返し否定していることはリスクであり、超党派協議の結果、EUとより緊密な結び付きを維持する離脱政策が得られると期待していた投資家にとって、メイ首相が示したスタンスは悪いニュースだ。

  電話会議では、最大野党・労働党が公に要求している関税同盟への残留を含む諸事項にメイ首相が同意すれば、与党保守党の分裂につながるという点で意見が一致したという。

  さらに労働党のコービン党首は、「合意なき離脱」の可能性を首相が排除しない限り協議への参加を拒否し、内閣不信任案を引き続き振りかざしており、労働党を信頼できるか政権側は懐疑的だ。

  関係者の1人によれば、EU離脱手続きを定めるリスボン条約50条のプロセス延長は、電話会議では議題とならなかった。

UK Prime Minister Theresa May Formalizes Brexit Agreement

メイ英首相

写真家:Jasper Juinen / Bloomberg

  フォックス国際貿易相は20日のBBCの番組で、「合意なき離脱」が現実の可能性であるとの認識を示し、それを回避するために英国と協力するよう各国に強く訴えた。アイルランド国境問題の解決手段として、現在のバックストップ条項を含まない方法についてEUと協議を再開することが、フォックス氏にとって好ましい選択肢だが、アイルランドのコーブニー外相は19日、現行の離脱案への同国のコミットメントは「揺るぎない」と述べた。

原題:May Is Said to Give Up on Cross-Party Talks to Fix Brexit(抜粋)

(フォックス国際貿易相の発言などを追加して更新します.)
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