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英在住の欧州富裕層が大移動、引っ越し業者大繁盛-EU離脱期日迫る

  • 昨年の英国からの引っ越し296件、前年に比べ82%増加
  • パリやブリュッセル、チューリヒ、ジュネーブ、マヨルカ島へ

英国の欧州連合(EU)離脱の期日が75日後に迫り、合意なき離脱の可能性が高まる中、英在住の欧州富裕層が引っ越しの手配を進めている。

  自身の名前を冠した海外引っ越し専門会社の創業者、アンソニー・ウォード・トーマス氏によると、同社は2018年に英国からの引っ越しを296件手掛けたが、これは前年比で82%増加。引っ越し先として多かったのはパリ、ブリュッセル、チューリヒ、ジュネーブ。マヨルカ島などスペインの地方や南仏も多かったという。

BRITAIN-EU-POLITICS-BREXIT

英国からスペインへの引っ越しトラック(ラムズゲート港)

カメラマン:Tolga Akmen / AFP経由でGetty Images

  タイミングから察すると、EU離脱自体への反応というより、離脱への過程や労働党が政権を取る可能性浮上など「あまりの混乱ぶり」への嫌気が引っ越しの理由かもしれないと、同氏はインタビューで話した。「人々は船から逃げ出しつつある。船自体が沈みつつあるからだ」とも語った。

  アンソニー・ウォード・トーマス社の顧客は主に、少なくとも500万ポンド(約7億900万円)が自由になるような富裕層で、大半が家族帯同のEU市民。引退したので暖かい場所に住みたい
という人もいるが、同時に「より安定した」政治システムを望んで引っ越していくという。

 Anthony Ward Thomas in his yard in West LondonCopyright Photo by Les Wilson 07966 155 905.les@leswilson.com28th Aug  2012

アンソニー・ウォード・トーマス氏

写真家:レ・ウィルソン
Net immigration from the EU to Britain is at its lowest in six years

原題:Wealthy Europeans Call In the Movers as Brexit Cliff Edge Looms(抜粋)

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