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米関税賦課、数十億ドルの税収効果も負担は米国に-中国ではない

  • 昨年12月18日時点で米国が課した関税は130億ドル超と評価
  • 最終的な関税の負担は企業や消費者に-専門家が指摘

トランプ米大統領が自らの関税措置で米国には数十億ドルがもたらされていると言っても間違いではない。しかし中国をはじめとする他国は、大統領が示唆するような関税は支払っていない。

  米税関・国境取締局(CBP)のデータによると、昨年12月18日時点でトランプ政権が輸入品に課した関税は130億ドル(約1兆4150億円)超と評価された。払い戻しやその他要因で実際の関税の受け取りが遅れたり、当初より金額が低くなることはあるものの、全ての関税を対象にした税収入は関税措置が発動された以降で急激に拡大したことが、米財務省の報告書で分かった。

  トランプ氏はツイッターや公式発言を通じて、米国が中国など各国に対して関税を課している、あるいはそうした国が関税を支払っていることを示唆するが、通商専門エコノミストらはそうした発言は総じて誤解を招くと指摘する。関税の支払いは登録されている米国の輸入業者の責任であり、最終的には米企業や消費者がコスト高という形で負担することになる。

  シカゴ国際問題評議会のフィリップ・レビー上級研究員は、大統領は「関税措置は新たな収入をもたらし、負担は全て中国側にのしかかっていると示唆している」と述べた上で、「それはおおむね誤りであると考える」と指摘した。
  
  米ジョンズ・ホプキンズ大学のスティーブ・ハンク教授(応用経済学)は「中国からの輸入品に対する関税は米国民が支払っている。中国の国民や政府ではない」と言明した。

  ホワイトハウスにコメントを求めたが返答は得られていない。

原題:Trump’s Tariffs Are Producing Billions, But China Isn’t Paying(抜粋)

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