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中国:利下げせず借り入れコスト引き下げ-低利融資拡大狙う

  • 16日は1営業日のオペとして過去最大の資金供給
  • 人民銀は基準金利の下げではなく、流動性管理の活用強める-丁爽氏

中国人民銀行(中央銀行)は正式な金利を引き下げずに銀行間金利を下方へと静かに誘導している。16日には1営業日の公開市場操作(オペ)としては過去最大となる資金供給を行った。

  人民銀は16日に金融システムに差し引き5600億元(約9兆円)を供給。春節(旧正月)を控えた資金不足に対処することが主な狙いだが、人民銀の政策面の優先事項も示している。低利で資金を提供し、銀行がより低い金利で企業に融資できるようにする考えだ。

  この戦略は中期貸出制度(MLF)など割高な手段を通じて銀行が調達する資金から、低利でより期間が短めの資金などに誘導することで効果を発揮する。

  人民銀はこの数週間で以下のような措置を講じてきた。

  • 預金準備率の引き下げ
  • 預金準備率下げを適用する銀行の拡大
  • 対象を絞ったMLF経由の資金調達コスト引き下げ
  • より金利が高いMLFを通じて提供した資金供給の停止

  効果は表れている。銀行間の7日物レポ金利は1月に入って人民銀の7日物リバースレポ金利を下回ることが多くなっている。今週は上昇しているが、これは企業が税金の支払いで資金を引き出したためだ。

Guided Lower

Source: People's Bank of China, China Foreign Exchange Trade System, Bloomberg

  昨年9月に3.6%を超えていた10年物国債利回りも今月、3.1%前後へと低下した。12月の与信の伸びは市場予想を上回り、貸し出しを促す従来の取り組みが奏功しつつあることを示唆している。

  スタンダードチャータード銀行の大中華圏・北アジア担当チーフエコノミスト、丁爽氏は「人民銀は銀行間の資金調達コスト引き下げや債券利回りの下方誘導のほか、銀行の利ざや拡大に伴う顧客への低利融資余地のため、基準金利の下げではなく流動性管理の活用を強めている」と指摘した。

原題:China Quietly Cuts Borrowing Costs While Keeping Rates on Hold(抜粋)

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