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EU:英と再交渉の選択肢なし-大差での離脱案否決に不快感

  • メイ英首相に「ほぼ時間切れ」とユンケル欧州委員長は告げる
  • 英内政問題解決のために譲歩することはない-マクロン仏大統領

欧州連合(EU)は15日、メイ英首相と合意した離脱案を英議会が非常な大差で否決したことに不快感を表明しつつ、再交渉の選択肢はないことを明らかにした。

  EUの外交官らは、大差による否決に驚きを示した。外交官らはEUとしての対応を練る中、メイ首相を助けるためにできることはこれ以上ほとんどないとし、3月の合意なき離脱の現実味が増したことに恐れを抱いていると語った。

  3月29日とされている離脱まで10週間となる中、EU当局者らは臨時の首脳会議開催を近く開催する可能性を否定。英議員らが自分たちが何を欲しているかを決められないなら、話し合う材料がほとんどないと説明した。

  EUの行政執行機関である欧州委員会のユンケル委員長はメイ首相に対し、「ほぼ時間切れだ」と指摘。「われわれは最初からずっと創造性と柔軟性を示してきた」と述べ、離脱合意案は「英国の秩序ある離脱を確実にする唯一の道筋」だとあらためて述べた。

  マクロン仏大統領も、「英国の内政問題」を解決するために譲歩することはないと話した。

  英議会採決前の時点では、EU当局者は票差が60程度であれば話し合う余地が生じ、譲歩の用意もあると示唆していた。しかし、結果はほとんどの予想を上回る230票差となり、次に何をするのが最善かを巡り動揺が生じている。当局者らはメイ首相との協議を再開する見通しだが、合意済み事項の再検討には抵抗する見込み。

  EU側には、メイ首相が1年半余りの交渉の末、合意案を議員らに受け入れさせられなかったことにほとんど怒りを隠せない者もいた。ベルギーのミシェル首相は、「英国は自身の選択の責任を負わなければならない」と言明した。

  一方、オランダのルッテ首相は、「これは痛手だが、それでもわれわれは合意なき離脱に至る状況にあるわけではない」と、やや楽観的なトーンをにじませた。ただ首脳らは、次の動きを決めるのは英国だという点では一致した。ドイツのショルツ財務相は、「欧州にとって悲しい日になった」と話した。

原題:EU Expresses Horror at Brexit Vote, Refuses to Reopen Deal (1)(抜粋)

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