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1月15日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ポンド乱高下、EU離脱案採決後に下げ埋める

  15日のニューヨーク外国為替市場では、ポンドが荒い値動きの末に小幅上昇。英議会がメイ首相の欧州連合(EU)離脱案を反対多数で否決した後、それまでの下げを埋めた。中国がより大規模な減税方針を打ち出したことや、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁のハト派的発言を受けてリスク選好の動きが活発化、ドルは上げ幅を縮小した。

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時、12月21日以来最大の0.5%上昇となっていたが、遅い時間に上げ幅を縮めた。ドルは主要10通貨に対しまちまちだが、中国の減税方針が世界的に株式を押し上げる中、スイス・フランに対する上昇率が最も高い。

  ニューヨーク時間午後4時33分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%上昇。ドルは対円で0.5%高の1ドル=108円72銭。ユーロはドルに対し0.5%安い1ユーロ=1.1413ドル。ポンドはドルに対し0.1%高の1ポンド=1.2870ドル。

  英議会は15日、メイ首相のEU離脱案を反対432、賛成202で否決した。野党・労働党のコービン党首は採決結果を受け、メイ政権の不信任案を提出した。ただし、メイ首相がこの投票で信任される公算が大きいことを示す兆候が出ている。

  ポンドは離脱案採決の直前に対ドルで1.5%安まで売り込まれていたが、その後ショートカバーが入って持ち直した。

  サンタンデール銀行のG10通貨戦略責任者、スチュアート・ベネット氏は、「おそらく、メイ首相の提案はもう終わったもようで、合意なき離脱の公算は小さいという見方なのだろう。よって、為替市場がより好意的に捉えると私が考えるその他の選択肢が残されたということだ」と話した。

  ユーロは下落。日中は、最近の経済動向は予想よりも弱く、大規模な金融緩和が依然必要だとのドラギECB総裁の発言を受け、1ユーロ=1.14ドルを割り込む場面があった。

欧州時間の取引

  ポンドは1.2916ドルで日中高値を付けた後は伸び悩み、EU離脱案の英議会採決を控えてほぼ横ばい。ドイツのメルケル首相が英国のメイ首相に離脱案でさらなる譲歩を提案したと英大衆紙サンが報じた後、ポンドは上昇勢いを失った。
原題:Pound Erases Loss After Brexit Proposal Defeated: Inside G-10(抜粋)
Pound Pares Loss Even as Brexit Deal Suffers Historic Defeat
Pound Steadies Before Vote, Haven Currencies Drop: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株反発、ハイテク中心に買い-原油も上昇

  15日の米株式相場は反発。中国が景気対策の実施を表明したため、ハイテク株を中心に買いが入った。10年債利回りは日中はおおむね2.71%前後で推移した。

  • 米国株は反発、S&P500種は2600超え
  • 米国債は小幅安、10年債利回り2.72%
  • NY原油は反発、在庫減少観測で
  • NY金は反落、株やドルの上昇を嫌気

  S&P500種株価指数は約1週間ぶりの大幅高となり、節目の2600を上回った。先週は同水準を3回試してたが、いずれも上抜くことはできなかった。大型ハイテク株で構成されるナスダック100指数は3日ぶりに上げた。中国が経済対策の拡大を表明したため、貿易摩擦の影響を巡る懸念が後退した。値上げを発表したネットフリックスは急伸。

  S&P500種は前日比1.1%高の2610.30。ダウ工業株30種平均は155.75ドル(0.7%)上昇し24065.59ドル。ナスダック総合指数は1.7%高。ニューヨーク時間午後4時54分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.72%。

  ニューヨーク原油先物は反発。米国の在庫が2週連続で減少するとの観測に加え、中国が景気浮揚策の実施を示唆したため、買いが入った。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物2月限は1.60ドル(3.2%)高の1バレル=52.11ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は1.65ドル高の60.64ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物は反落。中国が景気刺激策の実施を示唆したため、株やドルが上昇し、金には売りが優勢となった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は0.2%安の1オンス=1288.40ドルで終えた。

  ノースウェスタン・ミューチュアル・ウェルスマネジメントのチーフ投資ストラテジスト、ブレント・シャット氏は「世界第2位の経済大国が自国経済を抑制するのではなく刺激しようとしていることに、この日の相場は前向きに反応した」と指摘。「ハイテク企業は中国の状況に深く関係している。米ハイテクセクターは他のどのセクターよりも中国からの売り上げが多い」と述べた。

  昨年末に売りを誘った弱いマクロ経済指標は金融緩和の可能性につながり、現在の上昇局面を誘発している。ただ、見通しを暗くするリスク要因は少なくない。米政府機関の一部閉鎖だけでなく、英国の欧州連合(EU)離脱問題のほか、決算発表シーズンにある企業収益からも目が離せない。
原題:Tech Stocks Spur Rally After China Adds Stimulus: Markets Wrap(抜粋)
Oil Resumes Rally as Stockpiles Seen Lower, China Eyes Tax Cuts
PRECIOUS: Gold Drops, Extends Poor Start to Year as Dollar Rises

◎欧州債:中核国債上昇、英国債中心に-英議会でのEU離脱採決控え

  15日の欧州債は中核国債が上昇。英国ではEU離脱協定を巡る議会採決が同日行われるが、否決されるとの見方が強い。イタリア債は長期債が軟調だった。同国政府はこの日、シンジケート団を通じて15年債(100億ユーロ)を発行した。

  • 英大衆紙サンがメルケル独首相はメイ英首相にEU離脱案でさらなる譲歩を提案したと報道したが、ドイツ首相府が報道内容を否定したことから、英国債は上昇した。10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて1.25%
  • イタリア15年債の利回りは指標銘柄を18bp上回る水準で、355億ユーロ余りという記録的な需要を集めた。この需要には、共同幹事による28億ユーロの買い注文も含まれる
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Gilts Lead Rally Before Brexit Vote; End of Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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