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JPモルガン:10ー12月債券トレーディングが危機以降で最悪

更新日時
  • 債券トレーディング収入は前年同期比18%減の18億6000万ドル
  • 厳しい市場環境がクレジット、金利事業など圧迫-貸倒引当金も膨張

米銀JPモルガン・チェースの2018年10ー12月(第4四半期)決算は、債券トレーディング事業がここ10年で最悪となった。

  15日の発表によると、債券トレーディング・営業収入は前年同期比18%減の18億6000万ドル(約2000億円)。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想は22億9000万ドルだった。債券トレーディングの落ち込みは株式トレーディングと助言業務の増収の効果を打ち消し、法人・投資銀行部門の業績は四半期として過去3年で最も低かった。

  同行は発表文で、「厳しい市場環境」がクレジット、金利、商品事業の重しになったと説明した。

  だが、ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)はアナリストとの電話会議で、今回の業績について懸念することはないと発言。12月のトレーディング急減速は「正直言ってあまり気にしない」とし、「天候や出来高、ボラティリティー、市場の価格、資産の上がり下がりと弊社は無関係ではいられない」と述べた。

  JPモルガンは10-12月こそ低調だったが、トランプ政権の減税や金利上昇を追い風に通年では銀行史上に残る好業績を達成した。通年の純利益は33%増の325億ドルとなり、これまでの最高を80億ドル上回った。

'Bad Volatility' Hits Trading

JPMorgan's total trading revenue dropped 6% in the fourth quarter

Source: Company filings

  10ー12月は米国株が2011年以降で最悪の四半期だった。クレジットサイクル転換への懸念や連邦準備制度のバランスシートを巡る不透明でクレジット市場も弱含み、金融機関はボラティリティー上昇を収益改善につなげられなかった。

  市場環境の悪化で一部の企業は株式発行や起債を手控え、資本市場の活動も鈍化。JPモルガンによると、第4四半期の引受手数料は前年同期比14%減の10億9000万ドルとなった。一方で貸倒引当金は18%増の15億5000万ドルと、市場予想の平均である13億1000万ドルを上回った。

  純利益は米税制改革に絡む費用を計上した前年同期から67%増え、71億ドル(1株当たり1.98ドル)だった。

原題:JPMorgan Debt-Trading Revenue Plunges to Lowest Since the Crisis(抜粋)
JPMorgan 4Q FICC Sales & Trading Rev Miss Est.; Shares Fall 2.4%
JPMorgan Debt-Trading Revenue Plunges to Lowest Since Crisis (2)

(4、5段落目にダイモンCEOの発言など加えて更新します.)
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