コンテンツにスキップする

英・EU、離脱延期も想定か-議会で大敗なら他に選択肢ないと当局者

  • 英・EU間で話し合いはないが、双方が可能性に備えていると関係者
  • 首相は14日にも「われわれは3月29日に離脱する」と言明

英国と欧州連合 (EU)の外交当局者は、メイ英首相がEUと取り決めた離脱合意案が15日の下院採決で否決された場合、英国のEU離脱が3月29日の予定日よりも遅れる可能性を想定しているもようだ。

  事情に詳しい関係者4人によれば、英・EU間でこの問題は話し合われておらず、メイ首相も自身の計画として示唆してはいないが、英国とEUの離脱担当者らは離脱延期の可能性に備えて別々に準備を進めている。

  今後の展開は、メイ首相の離脱合意案がどの程度の大差で否決されるかに左右される部分が大きい。大敗した場合、首相が議会を説得する時間を確保するには、離脱手続きを定めるリスボン条約50条の下で交渉期間を延長する以外に選択肢がなくなるだろうと複数のEU当局者は語った。

  メイ首相は14日に英ストークオントレントで行った演説後の質疑応答で、「われわれは3月29日に離脱する」と繰り返し、「リスボン条約50条の適用を延長すべきだと私は考えていないとこれまで明確にしてきた」と述べた。しかし離脱延期の可能性を否定することはしなかった。

  条件に関する合意や移行期間がないまま無秩序にEUを離脱する事態の回避につながる離脱延期の見通しを市場は織り込みつつあるが、与党保守党内の離脱推進派がこれを背信と受け止めることが予想され、メイ首相にとって政治的に非常に危険な動きといえそうだ。

Brexit’s Path in Parliament

原題:U.K., EU Diplomats Are Said to Now Assume Brexit Will Be Delayed(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE