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中国貿易低迷、トランプ政権との合意必要性高まる-対立の影響色濃く

  • 12月の輸出入はいずれも予想外のマイナス-反動減や内需低迷示す
  • 18年の対米貿易黒字は過去最高-期限内の合意、政治的に必要か

米国による追加関税の拡大を見込んだ出荷前倒しの反動減や景気見通しの悪化に伴う内需低迷で、中国の輸出入は昨年12月にドルベースで減少した。

  12月の輸出はドル建てで前年同月比4.4%減と2016年以来の大きな減少。トランプ米政権との通商対立に終止符を打つため中国の交渉担当者が合意を探る中、国内の状況は難しくなっている。輸入も同7.6%減と16年以来の大きなマイナスとなり、内需の減速を示唆している。12月の輸出入減少はいずれも予想外だった。

Trade Slumps

End of front-loaded export demand and slowing economy hit trade

Source: Customs General Administration

  一方、18年の中国の対米貿易黒字は過去最高を記録。トランプ大統領は3月1日の期限までに合意がなければ中国製品への追加関税率を引き上げる考えを示しており、期限前に妥結する政治的な必要性が浮き彫りとなった。

  今回の貿易統計は世界最大の貿易立国である中国が世界経済の減速や貿易戦争に絡む先行き不透明感による影響をいかに受けているかを示している。こうした要因は少なくとも短期的にはとどまり続ける見通しだ。

Losing Some Steam

The World Bank expects GDP growth to ease globally and in major economies

Source: World Bank's January 2019 report

Note: Data for 2018 are estimates. Data for 2019-2021 are forecasts.

  オックスフォード・エコノミクスのアジア担当チーフエコノミスト、ルイス・クイジス氏(香港在勤)は「この低調な貿易データによって、中国には合意の達成、あるいは少なくとも米関税引き上げ停止を実現するよう圧力が強まる可能性が非常に高い」と指摘。「また米国側も景気や金融市場を巡るニュースを受け、数カ月前に比べて対立緩和への圧力が強まっているように見える」とコメントした。

  中国による知的財産の扱いや国有企業への支援など、意見の隔たりがより大きい分野では現時点で進展がほぼ見られない中、劉鶴副首相は今月末ごろに通商協議のため訪米する予定だ。

原題:China’s Slumping Trade Adds Pressure for Settlement With Trump(抜粋)

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