米シティ:トレーディング環境が改善とCFO-株価4%高

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  • ガースパッチCFOが債券トレーディングの最悪期脱すとの展望示す
  • M&A助言の収入が47%増などほかにも明るい兆し

シティグループは2018年10ー12月(第4四半期)の債券トレーディング収入が7年ぶりの低調な数字となったものの、同事業の最悪期を脱したとの明るい展望を示した。

  ジョン・ガースパッチ最高財務責任者(CFO)はトレーディング環境が今月、改善し始めたと指摘。これを受け、シティ株は14日の米株式市場で4%高で引けた。同行最大の証券事業である債券トレーディングの収入は10-12月期に前年同期比21%減少。市場のボラティリティー拡大で様子見をする顧客が増えた。

  ガースパッチCFOは記者団との電話会見で、「ボラティリティーは若干緩和し、株価と債券利回りの双方が安定化の兆しを示している」と発言。「しかしまだ初期の兆候にすぎず、市場情勢は改善しているとはいえ、現時点ではまだ十分回復していない」と述べた。

  シティはトレーディングの不振を補うため、報酬費用を6%削るなど、コスト全体を4%縮小し103億ドル(約1兆1100億円)とした。さらに同行の今年の税率予測が市場予想より低かったため、利益見通しは市場予想を上回った。シティは今年の税率を23%と予想したが、キーフ・ブルイエット・アンド・ウッズはリポートで24%としていた。この税率の違いは1株利益を10セント押し上げる見込み。

  ガースパッチCFOは投資銀行事業の見通しについて、「引き続き極めて堅調であり、顧客の反応もなお力強く、非常に健全な残務を持って2019年入りした」と説明した。

  他にも明るい兆しがあり、合併・買収(M&A)助言収入は47%増えて4億6300万ドルとなった。企業の外国での資金活動を支援するトレジャリー&トレード・ソリューション事業の収入は7%増の24億ドルと、同行の債券トレーディングを初めて上回った。債券トレーディングの収入は19億4000万ドルで、11年10-12月以来初めて20億ドルを下回った。

原題:Citi Fixed-Income Trading Slumps 21% in Bad Omen for Wall Street(抜粋)

(CFOのコメントなどを追加して更新します.)
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