「間違いなくリスクオン」、米クレジット市場が息吹き返す-潮目変化か

  • 米ハイイールド市場で10日に6週ぶり新規発行、旺盛な需要集める
  • 最近の米金融当局者の発言でクレジット市場の信頼感が回復

凍結状態にあった米国のクレジット市場が、ようやく息を吹き返しつつある。

  ハイイールド市場では10日に6週間ぶりに新規発行があり、同日に実施した世界最大のビールメーカー、アンハイザー・ブッシュ(AB)インベブの社債公募には約400億ドル(約4兆3240億円)の注文が集まった。景気拡大が継続する余地がまだあることへの投資家の信頼が回復する中で、レバレッジド・ローンからの資金流出は弱まり、価格が全般的に回復した。

  エンジェル・オーク・キャピタル・アドバイザーズのハイイールドポートフォリオ・マネジャーのマット・ケネディ氏は「地合いに間違いなく変化があった。間違いなくリスクオンだ」と発言。「この反転で、昨年10月より前の市場には存在した景気拡大が続くとの信頼感の一部が戻ってきた」と述べた。

  センチメントの回復は、とりわけ新規発行に追い風となった。ハイイールド債市場で久しぶりの新規発行を果たしたターガ・リソーシズは旺盛な需要を集め、募集額を2倍に増やした。ABインベブには当初発行予定額の4倍の注文が舞い込んだ。

  この前週に社債を発行したフォード・モーター、デューク・エナジーの傘下部門などは高いリスクプレミアムを支払わなければならず、需要もほとんどなかった。わずか1週間で状況は様変わりした様子だ。米金融当局者が利上げサイクルは自動操縦ではないとの姿勢を示したほか、市場に割安感が台頭して買いを誘ったことなどが背景にある。

原題:‘It’s Definitely Risk On’: Rush to U.S. Bond Market Begins (1)(抜粋)

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