竹田JOC会長を仏当局が本格捜査開始、五輪招致で贈賄疑い―関係者

  • 詳細不明の密約が交わされた結果、五輪招致に成功したとの疑惑
  • 仏当局はシンガポールのコンサルタント会社への支払いも捜査

フランス検察当局は東京五輪・パラリンピック招致に絡む贈賄の疑いで、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長の起訴に向け本格的な捜査手続きに入った。事情に詳しい関係者の1人が明らかにした。竹田氏は起訴された事実はないと主張している。

  捜査が継続中であることを理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、予審判事による本格捜査開始のための手続きが昨年12月10日に行われた。国際オリンピック委員会(IOC)のアフリカの委員の票を集める目的で詳細不明の密約が交わされた結果、日本が2013年に五輪招致に成功したのではないかという疑惑を巡り仏捜査当局が調べを進めていた。

  竹田氏は起訴されておらず、裁判のための出廷も命じられていないと説明している。フランスの司法制度では、捜査中の事件に関与している可能性が高いことを示す「重大かつ一貫性のある」証拠が存在する場合、起訴に向けた中間的な手続きとして予審請求が行われる。

  竹田氏はパリで担当判事からの聴取を受けた事実を確認し、捜査に協力していると語った。同氏の代理人であるステファン・ボニファシ弁護士は、コメントを控えている。

  仏捜査当局は、東京五輪の招致が成功する直前にシンガポールのコンサルタント会社「ブラック・タイディングス」に日本の銀行が支払った280万シンガポール・ドル(約2億2000万円)に関する捜査を進めていることを2年余り前に明らかにしていた。「東京2020オリンピックゲーム・ビッド」という支払い名目だったという。

竹田恒和会長

写真家:トムラアツシ/ゲッティイメージズ

原題:Japan Olympic Chief Said to Be Charged in French Probe (2)(抜粋)

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