1月11日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル指数ほぼ変わらず、週間は低下も200日線上回る

  11日のニューヨーク外国為替市場では、ブルームバーグ・ドル・スポット指数がほぼ変わらず。米政府閉鎖長期化の影響を巡る不透明感や、シリア国境でのトルコ軍展開で地政学的緊張が高まりつつあることを背景に、ドルは週間での下げ幅を縮小した。

  トランプ大統領はメキシコ国境の壁建設費用を確保するために直ちに国家非常事態を宣言することはないと述べた。米連邦政府職員約80万人にこの日、給与が支払われなかった。

  ニューヨーク時間午後4時45分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数はほぼ変わらず。一時は0.4%下げる場面もあった。ドルは対円で0.1%高の1ドル=108円56銭。対ユーロでは0.3%上昇の1ユーロ=1.1461ドル。円は対ユーロで0.2%上げて1ユーロ=124円43銭。

  ドル・スポット指数は週間ベースでは0.6%下げ、これで4週続落。ただ、200日移動平均線は上回って引けた。

  昨年12月の米消費者物価指数(CPI)は、総合指数が前月比0.1%低下と、市場予想と一致。前年比は1.9%上昇で、こちらも予想と一致した。

欧州時間の取引

  ドル・スポット指数が低下。米金融当局が辛抱強い姿勢を示したことや、米政府閉鎖を背景に、ドルのロングを解消する動きが進んだ。英国の欧州連合(EU)離脱は予定されている3月29日より後に延期される可能性が高まっているとの報道を受けて、ポンドは上昇。
原題:USD Index Finishes a Poor Week Above Its 200-DMA: Inside G-10 (抜粋)
Dollar Set for Worst Week in 11 Months, Pound Gains: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株が小反落、原油安でエネルギーに売り

  11日の米株式相場は小反落。ゼネラル・モーターズ(GM)の楽観的見通しを受けて自動車株が上昇したものの、エネルギー銘柄の下落や米政府閉鎖が重しとなった。米国債は大幅反発。

  • 米国株は小反落、公益やエネルギーが下げ-GMなど自動車は高い
  • 米国債は大幅反発、10年債利回り2.70%
  • NY原油は反落、景気見通しの見極めで上げ一服
  • NY金は反発、週間では0.3%高で4週連続の上昇

  主要3株式指数は全て小幅に下落。S&P500種株価指数は終盤に下げ幅を大きく縮小したものの、ここ1週間余りで初めてのマイナスとなった。原油安を受けた公益、エネルギー銘柄の下げが響いた。S&P500種は週間ベースでは2.5%上昇し、3週連騰。

  S&P500種は前日比ほぼ変わらずの2596.26。ダウ工業株30種平均は5.97ドル(0.1%未満)低下し23995.95ドル。ナスダック総合指数は0.2%安。ニューヨーク時間午後4時55分現在、米10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し2.70%。

  ニューヨーク原油先物は反落。9営業日続伸を経て、上げが一服した。景気の見通しや、石油輸出国機構(OPEC)が米国のシェールブームに対抗できるかを見極める動きが広まった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物2月限は1ドル(1.9%)安の1バレル=51.59ドルで終了。週間ベースでは7.6%の上昇となった。ロンドンICEの北海ブレント3月限は1.20ドル安の60.48ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物は反発。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は0.2%高の1オンス=1289.50ドルで終えた。週間ベースでは0.3%高と4週連続のプラスで、上昇局面としては10月以来最長。ドルの下落と株式相場変動を背景に、金の逃避需要が増した。

  S&P500種は2600の手前で失速。この水準は12月半ば以来超えていない。ジョン・ハンコック・インベストメンツの市場ストラテジスト、マシュー・ミスキン氏は、「このテクニカル分析の節目水準で強気派と弱気派が攻防を繰り広げ、上げが一服したといったところだろう」と話した。

  米国債は朝方の上昇が目立った。トルコが対シリア国境で軍を展開しているとの報道がその背景にある。
原題:Stocks End Barely Lower With Late Session Rally: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Rally, Holding Early Gains; Curve Steepens Off 50-DMA
Crude Rally Hits Pause as Markets Reassess Economic Outlook
PRECIOUS: Gold Set for Fourth Weekly Advance as Dollar Wavers

◎欧州債:イタリア債とドイツ債が上げ幅縮小、英国債は下落

  11日の欧州債はイタリア債とドイツ債が上げ幅を縮小。英国債はEU離脱協定を巡る議会採決を15日に控えて下落した。

  • イタリア債は上げ幅を縮小。この日は3年、7年、30年債入札が実施された
  • ドイツ債は株価の下げ幅縮小に伴い、上げ渋った
  • 市場が織り込むイングランド銀行(英中銀)の次回の25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利上げ時期は2020年2月に早まった。前日は同年6月だった
  • ドイツ10年債利回りは2bp下げて0.24%、フランス10年債利回りは2bp低下して0.66%、イタリア10年債利回りは3bp低下して2.86%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Italian And German Bonds Pare Gains; End-of-Day Curves, Spread(抜粋)

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