英首相のEU離脱合意、大差の否決見通しに警告相次ぐ-閣僚辞任示唆

  • ラッド雇用・年金相、合意なし離脱に進む場合の辞任を否定せず
  • 英産業連盟、合意なし離脱ならGDPは最大8%縮小と予測

メイ英首相の欧州連合(EU)離脱案は議会で否決されることが明白になりつつあるが、政治家にとっては耳の痛い警告がまた届いた。

  安倍晋三首相と英産業連盟(CBI)から懸念の表明が続いたほか、ラッド雇用・年金相は合意がないまま3月にEUを離脱することの悪影響を強調。この問題を巡り辞任する可能性も示唆した。

  ラッド氏は11日、BBCラジオに対し、「合意なしの離脱が英国にとって良いとは思わない。確実に代替案を見いだすことができるよう尽力する」と述べつつ、政府が合意なしの離脱に向かって進む場合には辞任するのかとの問いには3回にわたって回答を避けた。

  英紙ガーディアンによると、CBIのキャロライン・フェアバーン事務局長は同日、合意なしの離脱となれば英国の国内総生産(GDP)が最大で8%縮小する恐れがあるとの予測を示し、雇用と経済を第一に考えるよう政治家に呼び掛ける見通し。

  だが、外部の声が政治家に再考を促す公算は小さい様子だ。BBCが10日明らかにした分析によると、メイ首相の離脱案は15日の下院採決で、政府提出の案としては史上まれに見る大差で否決されることが示唆された。

ロンドンで記者会見するメイ英首相と安倍晋三首相(10日)

写真家:Facundo Arrizabalaga / Pool via Bloomberg

原題:Time Runs Short for Brexit Deal as Business Warns of Pain (1)(抜粋)

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