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米中が同時に目指す経済「軟着陸」の取り組み、貿易戦争で一層複雑に

  • 世界1、2位の経済大国がこうした難題に同時に立ち向かうのは異例
  • 株安持続や通商摩擦激化なら、世界的リセッションも-エコノミスト

米中はそれぞれ、自国経済のソフトランディング(軟着陸)の実現に向けて取り組んでいる。世界1、2位の経済大国がこうした難題に同時に立ち向かう状況は極めて異例。だが、両国が繰り広げている貿易戦争が事態を一層複雑にしている。

  ドイチェ・バンク・セキュリティーズのチーフエコノミストを務めるピーター・フーパー氏は、米中いずれかが財政政策や金融政策を動員して景気鈍化に対処するだけでも十分難しいとし、両国が同時にそれを果たそうとすればハードルは「ますます」高くなるとの考えを示した。

  さらに何らかの政策ミスがあれば、軟着陸どころか世界的なリセッション(景気後退)という、一段と悪い状況に陥りかねない。大半のエコノミストはその可能性は小さいとみるものの、米中貿易戦争の「一時停戦」が崩れたり、株安が続いたりした場合、そうしたリスクも排除できないと認めている。

  元米連邦準備制度理事会(FRB)当局者でもあるフーパー氏は「通商摩擦が激化した場合や、株価がさらに10-15%下げる展開となれば、世界的なリセッションが現実的なリスクだと言うことができるほど、金融状況の引き締まりを目にすることになる」と話した。

Losing Some Steam

The World Bank expects GDP growth to ease globally and in major economies

Source: World Bank's January 2019 report

Note: Data for 2018 are estimates. Data for 2019-2021 are forecasts.

原題:U.S., China Economies Seek Rare Soft Landing Feat Amid Trade War(抜粋)

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