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オリンパス、「物言う株主」バリューアクトから取締役受け入れへ

更新日時
  • 株価は一時11%高、バリューアクトはオリンパス株を5%保有
  • 20年3月期の販売管理費を18年3月期の水準へ圧縮

オリンパスは、米アクティビスト(物言う株主)のバリューアクト・キャピタル・マネジメントから取締役を受け入れると発表した。株価は一時、11%上昇した。

  11日の発表によると、バリューアクトのパートナーであるロバート・へイル氏を取締役候補として6月の株主総会で提案する。ブルームバーグのデータによると、バリューアクトはオリンパス株を5%保有。昨年5月に提出された大量保有報告書で保有が判明していた。

  また笹宏行社長に代わり、竹内康雄副社長が4月1日付で社長兼最高経営責任者(CEO)に昇格する。コスト圧縮などを盛り込んだ企業変革プランも発表した。

  笹社長は11日午後開いた会見で「経営不祥事を受けて就任し、集大成として企業変革プランを策定した。これを実行するために今こそ新たなトップに交代する時機と判断した」と説明。竹内副社長は「一連の改革は株主価値を生み出すために重要な基盤になる。世界でも一流の医療機器メーカー、市場のリーダーになることを目指す」と述べた。

  また、同副社長は、バリューアクトのような株主を取締役会に迎える例は非常に珍しく、バリューアクトが全体価値より自社のリターンを優先するのではないかとの質問に対し「株主からの選任ありきではなく、グローバル企業のガバナンスを検討した結果だ」と応じ、同ファンドとの関係について「意見対立はなく非常に協力的。変革プランにも非常に賛同しサポートしてくれている」と語った。

企業変革計画の概要

  • 20年3月期の販売管理費を18年3月期の水準へ圧縮
  • 医療事業を内視鏡事業部門と治療機器事業部門へ再編成
  • 治療機器事業部門の統括拠点を米国内に配置
  • 指名委員会等設置会社への移行を19年6月下旬開催の株主総会へ提案

  バリューアクトはブルームバーグの取材に対し、オリンパスとは一貫して積極的で建設的な対話を続けてきているとし、その中には企業統治を変革プランに合わせてどう再構築したらいいかなどの議論も含まれていると11日付電子メールで回答した。一部で報じられたような敵対的な要求については行っていないとした。

(第4段落以下に会見内容を追加します.)
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