米経済への逆風続けば金融政策で相殺すべきだ-クラリダFRB副議長

  • 追加利上げに辛抱強くなれるとしたパウエル議長の発言を補強
  • バランスシート縮小、目標達成に寄与しなければ変更いとわぬ
A bicyclist passes the Marriner S. Eccles Federal Reserve building in Washington, D.C. Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長は10日、米経済に対する金融市場や世界経済成長からの逆風が続くと判断した場合、当局として金融政策を調整するよう準備を整えるべきだと述べ、利上げを推し進めることに慎重姿勢を示唆した。

  クラリダ副議長はニューヨークでの講演のテキストで、「米国以外の世界各国・地域の成長見通しはこの数カ月で幾分鈍化し、全般的な金融状況は大幅に引き締まっている」とした上で、「こうした横風が続く場合は、将来を見越した適切な金融政策として、最大限の雇用と物価安定という2つの責務の目標にできるだけ近く米経済を保てるよう横風の相殺に努めるべきだ」と語った。

クラリダFRB副議長

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  このコメントは、FRBは少なくとも3月いっぱいまでは金利を据え置く可能性が高いとの他の政策当局者の今月の発言を補強するものだ。クラリダ副議長はこの日早くのパウエルFRB議長の発言内容を繰り返す形で、金融政策スタンスを決定するに当たって当局は辛抱強くなれると述べた。副議長は特に、インフレとインフレ期待の最近の動向を強調した。

  クラリダ副議長は「力強い経済成長と低い失業率にもかかわらず、このところのインフレ動向には予想外の下振れが見られ、インフレ率が持続的に2%に戻ってきているのかどうか依然はっきりしない」と指摘。「2つの責務の目標を達成・維持するために現行の政策スタンスにどのような調整が正当化されるかを検討する上で、実際のインフレに加えインフレ期待についてのデータを注視する」と話した。

  クラリダ副議長はまた、金融政策はあらかじめ定められた路線にあるのではないとしたパウエル議長のこの日のコメントを繰り返した。さらに、「現行のバランスシート正常化プログラムや、正常化の他の側面が2つの責務の目標達成にもはや寄与しないことが分かれば、変更もいとわない」と説明した。

  昨年12月19日の連邦公開市場委員会(FOMC)声明のタカ派的な基調や、19年の追加利上げ見通しが金融市場の混乱を招いた後、当局者らは金融政策を巡るメッセージを微調整してきている。

原題:Fed Should Try to Offset Headwinds If They Persist, Clarida Says(抜粋)

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