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日本株反発、米利上げ慎重姿勢や円高一服を好感-輸出や不動産高い

更新日時
  • パウエルFRB議長やセントルイス連銀総裁が改めてハト派的発言
  • VIXは1カ月ぶり低水準、為替は1ドル=108円40銭台
Stock Angst Snowballs as Japan's Nikkei 225 Enters Bear Market
Photographer: Shoko Takayasu/Bloomberg
Stock Angst Snowballs as Japan's Nikkei 225 Enters Bear Market
Photographer: Shoko Takayasu/Bloomberg

11日の東京株式相場は反発。米国金融当局の利上げ慎重姿勢や為替市場での円高の勢い一服から過度の業績懸念が和らぎ、電機や輸送用機器など輸出関連、化学など素材株が買われた。不動産や電気・ガスなど内需関連の一角も高い。

  • TOPIXの終値は前日比7.72ポイント(0.5%)高の1529.73
  • 日経平均株価は195円90銭(1%)高の2万0359円70銭

  米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長やセントルイス連銀のブラード総裁は10日、改めて早期の利上げに慎重な姿勢を示した。10日の米S&P500種株価指数は昨年9月以来4カ月ぶりの5連騰、米国株のボラティリティー(変動性)の指標であるVIXは19.50と、昨年12月3日以来約1カ月ぶりの水準まで低下。為替市場では円高が一服している。

  三菱UFJ国際投信・株式運用部の小西一陽チーフファンドマネジャーは「景況感が悪化する中で米利上げが継続するようなら今年の企業業績に対する不透明感は強かったが、だいぶ修正がなされた」とし、「リセッションが無ければ企業業績が大きく崩れることはないだろう」と指摘した。

  この日は業種別では輸出関連に加え、海外情勢に影響を受けにくい不動産など内需の一角にも見直し買いが進展。個別では第1四半期営業利益が減益だったファーストリテイリングが大幅高で、通期営業利益予想を減額した安川電機は最終的にプラス圏を維持するなど、決算銘柄に対する悪影響は総じて限定的だった。「足元の決算は決して良くはないが、覚悟していた範囲内」と、三菱U国際の小西氏はみる。

  もっとも、米ダウ工業株30種平均が12月3日高値から同26日安値までの下げ幅の半値戻りを達成したのに対し、日経平均は同期間下げ幅の38.2%戻りに匹敵する約2万0380円からの上値が重かった。岡三オンライン証券の伊藤嘉洋チーフストラテジストは「フィボナッチの水準から上値は長く維持できず、自律反発の域を出ていない。国内単独の材料に乏しく、3月まで下値固めが続く可能性がある」と話していた。

  • 東証33業種では精密機器、不動産、電機、電気・ガス、輸送用機器、機械、海運、非鉄などが上昇
  • 下落は小売り、倉庫・運輸、食料品、陸運など
  • 11日の為替市場でドル・円相場は一時1ドル=108円40銭台、前日の日本株終値時点は107円91銭
  • きょうの取引開始に算出された日経225オプション1月限の特別清算値(SQ)は、10日の日経平均株価の終値(2万0163円80銭)を126円87銭上回った
11日は反発
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