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中国の消費者物価、12年以来の大きな伸び-ピーク近いとの見方も

更新日時
  • 11月のCPIは前年同月比4.5%上昇-豚肉価格が110%上昇
  • 消費者物価は来年1月ごろにピーク迎えると予想-UBSの張寧氏

中国の消費者物価指数(CPI)上昇率が11月に拡大し、2012年以来の大きな伸びを記録した。豚肉価格が前年同月比で2倍余りとなったことが影響した。一方、生産者物価指数(PPI)は5カ月連続で下落しており、中国人民銀行(中央銀行)にとって景気の下支えに向けたかじ取りは難しくなる。

  国家統計局が10日発表した11月のCPIは前年同月比4.5%上昇。ブルームバーグが調査したエコノミスト予想中央値は4.3%上昇、10月は3.8%上昇だった。

  一方、11月のPPIは前年同月比1.4%低下。前月の1.6%低下からマイナス幅が縮小したが、下落は続いている。

Producer prices extend drop, consumer prices accelerate

  アフリカ豚コレラによって供給が落ち込んだ影響でCPIバスケットの重要項目である豚肉価格は前年同月比110%上昇。CPIを約2.64ポイント押し上げた。

  変動の大きい食品とエネルギーを除くコアインフレ率を見ると1.4%と引き続き落ち着いており、内需の低迷が続いていることを示唆している。

  エコノミストらによれば、豚肉価格の前月比上昇率は3.8%と10月の20.1%から鈍っており、CPI上昇率のピークが近いことを示している。

  UBSの張寧エコノミストは「全体的なインフレ率に注目し過ぎるべきではない。食品を除くインフレやコアインフレ率を見ると、CPIとPPIの乖離(かいり)が縮小していることが分かる」と指摘。「インフレ圧力ではなくデフレ圧力、またはインフレ低迷に伴う圧力に直面している」とし、CPIは来年1月ごろにピークを迎えると予想した。

  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の王蕊シニアエコノミスト(香港在勤)は「CPI上昇率の上振れよりもPPIの下落が懸念材料だ」と分析。「製造業が持ち直しつつある兆しはなく、低迷はしばらく続きそうだ」と話した。

原題:China’s CPI Inflation Fastest Since 2012 With Peak in Sight (3)(抜粋)

(市場関係者の見通しを追加し更新します)
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