ドル・円下落、米利上げ慎重姿勢で米金利低下・株安重しーユーロ堅調

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  • ドルは午後に一時107円82銭と4日以来のドル安・円高水準
  • 目先的には4日安値の107円台半ばがポイント-ドイツ証

東京外国為替市場のドル・円相場は下落。米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録などで追加利上げに慎重な姿勢が示されたことが背景。米金利が低下し、日本株は反落、ドル売り・円買いが優勢となった。円は主要通貨に対してほぼ全面高。

  • 10日午後3時25分現在のドル・円は前日比0.2%安の1ドル=107円93銭。朝方に付けた日中高値108円26銭から午後には一時107円82銭まで下落
  • ユーロ・ドル相場は0.1%高の1ユーロ=1.1555ドル。一時1.1570ドルと昨年10月17日以来のユーロ高・ドル安水準

市場関係者の見方

しんきんアセットマネジメントの加藤純チーフマーケットアナリスト

  • 少なくとも3月の米利上げ見送り気運は高まっているので、やはりドル売りになるだろう。ハト派のFOMC議事録や実際の米金利動向を見ても、もう上はなさそう
  • 円高が進むことで、日本株が崩れるところを見れば、東京時間のドル・円も今後は下がりやすい地合いになるだろう 

ドイツ証券外国為替営業部の小川和宏ディレクター

  • ドル・円は根っこのドル安に加えて、株安なども押し下げ要因。目先的には4日安値の107円台半ばがポイント
  • この影響が強く出そうなのが、ユーロ・ドル。ユーロ上昇で欧州中銀(ECB)がハト派化する可能性はあるが、欧州マイナス金利に対する米国正常化という図式で資金流出が大きかったのが、ユーロ。その分、巻き戻しは大きくなる

背景

  • FOMC議事要旨:追加利上げに対する当局者の慎重姿勢示す
  • 米シカゴ連銀総裁:当局には辛抱強くなる余地-インフレ高進見られず
  • セントルイス連銀総裁:利上げを続ければ、米国はリセッションの恐れ
  • 米長期金利は時間外取引で一時3ベーシスポイント(bp)低下の2.68%程度
  • 日本株は4営業日ぶりに反落。日経平均株価は前日比263円26銭(1.3%)安の2万163円80銭で引けた。米株先物も下落
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