米国、中国に公約履行求める-通商合意に検証と効果的実施を

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  • 次官級協議ではエネルギーや農業などの分野で歩み寄ったと関係者
  • 構造問題に関しては依然、幾つかの相違残ると中国当局者は明かす

米トランプ政権は対中通商合意に中国の公約履行を含めるよう強く求めている。米中貿易戦争は金融市場を混乱させ、世界経済の成長見通しに影を落としている。

  9日に北京での3日間の次官級協議を終えた米国は、中国政府が米国の農産物やエネルギー、工業製品の輸入を拡大することで歩み寄ったとしている。一方、中国商務省は10日の声明で、通商協議では「広範囲にわたり深く、詳細」に議論され、対立解消に向け基礎を築いたと説明した。

  米通商代表部(USTR)は9日の声明で、いかなる合意にも「継続的な検証と効果的な実施」が含まれることをUSTRは望んでいると表明。当局者らの協議報告を受けてから米国は次の措置を決定するとした。

  米中協議の明るい兆候を投資家は歓迎。世界的に株価は上昇し、S&P500種株価指数は4営業日続伸となった。

  しかし米国が合意で実施可能な目標を求めていることから、永続的な「停戦」は難しいと言わざるを得ない。トランプ政権は中国が2001年の世界貿易機関(WTO)加盟時に公約した経済開放や貿易・投資拡大を果たしていないと批判してきた。

  米国技術の移転強要、知的財産権、非関税障壁といった問題を巡る中国経済の「構造改革」について、米中双方は3月1日を期限に妥結を目指している。

  USTRの声明は中国への主要な懸念に関して協議で前進したかどうかは明らかにしていない。米中協議の事情に詳しい複数の関係者は、エネルギーや農業などの分野で双方は歩み寄っているとしたが、他の難しい問題では依然隔たりがあると述べた。

  中国外務省の陸慷報道官は、次官級協議が1日延長されたことは双方が真剣に交渉に向き合っていることを示していると語った。交渉に関わった複数の中国当局者が匿名で明らかにしたところでは、構造問題に関しては依然、幾つかの相違が残っており、今後の高官級協議で詰める必要があるという。

原題:U.S. Pushes China on Promises After ‘In-Depth’ Trade Meetings(抜粋)

(2段落目に中国商務省の発表内容を追加して更新します.)
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