米シカゴ連銀総裁:当局には辛抱強くなる余地-インフレ高進見られず

米シカゴ連銀のエバンス総裁は、金融当局は経済への下振れリスクの精査にいくらか時間をかけることが可能だとの見解を示した。インフレ高進の兆候が見られないためだとしている。

  総裁は9日、イリノイ州リバーウッズでの講演で「下振れリスクがなくなり、力強いファンダメンタルズが続けば、ゆくゆくはフェデラルファンド(FF)金利が中立を若干上回る水準に上昇すると見込んでいる」とし、3-3.25%のレンジになるとの見通しを示した。

  また「インフレ率が当局の対称的なインフレ目標と整合しない形で2%超に向かっている強い兆候は見られないことから、われわれとしては待って、入手するデータや他の動向を慎重に精査する十分な余地があると考えている」と述べた。

  このところの株式相場のボラティリティー上昇については、世界の成長や英国の欧州連合(EU)離脱を巡る交渉、貿易戦争、米国政治の機能不全、金融当局の引き締めに対する投資家の懸念が理由だとエバンス総裁は指摘。その上で、「今後の金融政策措置を見極める上で、2019年上期の動向は非常に重要になる」と述べた。  

原題:Evans Says Fed Can Afford to Be Patient Amid Tame U.S. Inflation(抜粋)

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