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FOMC議事要旨:当局者間の温度差が注目点か-利上げ決定で

  • 昨年12月の会合ではFOMCメンバー全員一致で利上げを決めた
  • 声明の文言微調整巡りどのような議論があったかにも関心

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は4日、「政策を迅速に調整する用意」があると述べ、それまでよりも金融市場に安心感を与える発言を行った。このため投資家の関心は、その2週間余り前の昨年12月18、19両日に開かれた連邦公開市場委員会(FOMC)から移っているかもしれない。

  それでも、米東部時間9日午後2時(日本時間10日午前4時)に公表されるFOMC議事要旨の情報的価値が下がるわけではない。昨年12月のFOMCでは、金利据え置きを求めるトランプ大統領からの圧力や株価下落にもかかわらず、同年4回目となる利上げをメンバー全員一致で決めるとともに、2019年の利上げ回数を2回とする見通しが示された。

  最新の議事要旨からは、こうした決定や見通しを巡り、金融当局者の認識がどの程度一致していたのか、重要な手掛かりが得られる可能性がある。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチの米経済担当責任者、ミシェル・マイヤー氏は「FOMC内の議論について感触をつかむことができると考えられ、議事要旨の内容には引き続き価値がある」と述べるとともに、金利政策は「なおもFOMCで決まるものであり、内部の見解の相違を理解するのは重要だ」と指摘した。

  12月の利上げは広く予想されていた一方、FRBウオッチャーの多くは19日公表の声明で、政策金利の「さらなる漸進的引き上げ」を見込む文言が削除されてハト派姿勢にもっと傾斜すると予想していた。しかし、実際の声明の表現は「幾分かのさらなる漸進的引き上げ」に微調整されるのにとどまった。

  ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズのシニアエコノミスト、サラ・ハウス氏は「『幾分かのさらなる漸進的』の部分についてもっと踏み込んだ議論があったのは確かだろう」とし、議事要旨では「この部分を残した理由や、その判断にどの程度の賛否があったかが分かる可能性がある」と話した。 

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原題:Fed Minutes to Reveal Debates Behind Unanimous Decision to Hike(抜粋)

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