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トヨタ自動車、衝突回避技術「ガーディアン」を競合他社と共有へ

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  • 10兆ドル規模に拡大見込まれるモビリティー市場の競争で異例の動き
  • ガーディアンは衝突しそうな場合に車を制御して事故を回避

トヨタ自動車は、自動運転技術を利用し車両の衝突を回避する自動安全システムを競合他社と共有することを決めた。し烈な開発競争を繰り広げる自動車産業では異例の動きだ。

  トヨタのシステム「ガーディアン」は、対向車による信号無視といった、衝突の可能性がある場合などに車を制御し事故を回避する。同社の人工知能(AI)研究子会社トヨタ・リサーチ・インスティチュート(TRI)のギル・プラット最高経営責任者(CEO)はラスベガスの家電見本市「CES」の会場で7日、2020年代の早い時期に導入予定の同技術について、多くの命を救う可能性があるため利用したい企業と共有しなければならない気持ちに駆られたと述べた。

  

Inside The 2019 Consumer Electronics Show

CES会場でのTRIのギル・プラットCEO(1月7日)

写真家:Patrick T. Fallon / Bloomberg

  プラット氏は記者会見で「われわれは社会にとって良いことを考えてきた。それを当社だけの所有物にするもりはない」と述べ、ライセンシングなどを通じて何らかの方法で他社に提供していく考えを明らかにした。

  米フォード・モーターのジム・ハケットCEOによると、自動運転車とそれに関連するモビリティーサービスの市場規模は10兆ドル(約1088兆円)に拡大する見込み。トヨタの一見したところ無私無欲の動きは、多額のロイヤルティー収入で利益をもたらすほか、自動運転時代に不可欠な安全性と技術のリーダーとしての評価を高める可能性がある。

原題:Toyota Wants World to Use Its Tech That Keeps Cars From Crashing(抜粋)

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