米大統領は市場押し上げのため中国との早期貿易合意望む-関係者

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  • 日程1日延長の次官級通商協議、米政府当局者が終了確認
  • 「中国との協議は非常に順調だ!」と大統領はツイート

Donald Trump at the White House in Washington, D.C. 

Photographer: Saul Loeb/AFP
Photographer: Saul Loeb/AFP

トランプ米大統領は貿易戦争への懸念で悪化した金融市場を押し上げるため、中国と早期に合意することを一段と強く望んでいる。ホワイトハウス内の議論に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  北京で開かれていた米中次官級通商協議は終了したと、匿名の米政府当局者が現地時間9日午後に述べた。協議は8日までの予定だったが1日延長された。米中双方が合意に向け前進しているとトランプ大統領がツイートし、楽観ムードが広がっていたが、日程延長でそれがさらに強まった。

  ホワイトハウス内では、一部の主要経済顧問が市場回復に向け貿易摩擦の早急な解消を主張している。米株の指標、S&P500種株価指数は昨年12月1日の米中首脳会談以降、約8%下落した。

  トランプ大統領は8日のツイートで、「中国との協議は非常に順調だ!」とあらためて楽観的なメッセージを発した。

  事情に詳しい関係者によれば、トランプ大統領が相場上昇を強く望んでいることが中国との合意に積極的な主な理由だという。トランプ大統領は米中双方に利益をもたらす合意を結びたいと公言する一方で、中国は経済減速と株価下落からみて、迅速な結果を米国より強く望んでいると指摘している。

  しかし昨年5月に始まった米中通商協議は事態打開の期待を繰り返し裏切ってきており、中国政府は米国の要求に屈しないと何度も表明している。

  米通商代表部(USTR)の報道担当部署はコメントを控えた。

  関係者らによると、トランプ大統領はこの1カ月間下落している米株式市場を成功したか失敗したかの目安にしており、株価の変動に不満を表してきた。

  チャイナ・ベージュ・ブックのリランド・ミラー最高経営責任者(CEO)は8日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「われわれは合意に向かっている。中国が合意を望み、必要としてることは疑いない。中国経済は公式データが示しているよりはるかに大幅に減速していると私はみている」と発言。「ホワイトハウス内にはより長期の戦いを望む者も多いが、トランプ大統領が方針を打ち出し、合意を望むと述べている。従ってわれわれはそれに向かっている」と説明した。

原題:Trump Said to Want Trade Deal With China to Boost Stock Market(抜粋)
Trump Said to Want Trade Deal With China to Boost Stock Market

(協議が終了したとの米当局者発言を追加します.)
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